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製品情報

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Elipse Power

電力管理スイート

電力管理スイート

ELIPSE Power

Elipse Powerの優れた特長や機能は、エネルギー集約型産業施設、発電所、送配電施設といった幅広い電力アプリケーションに最適なソフトウェアです。


Elipse Powerは電力ネットワークの運用プロセスに必要なすべての情報を一つの環境に統合し、コスト効率や信頼性を最大限に引き出します。リアルタイムデータ収集、企業システムとの統合、分析ツール、管理レポートなどを通じ、オペレーターが正しい意思決定を素早く確実に行うことができるため、ネットワークの効率性が高まり、さらに経済影響や環境影響も最小限に抑えることができます。


電力ネットワークの複雑化が進み、市場の規制緩和、その他制約の自由化が起きる中、Elipse Powerは"常に変化し続ける"パラダイムを念頭に開発されているため、スマートグリッドアプリケーションが現実のものになります。


  • クライアントサーバアーキテクチャ
  • サーバのリダンダンシとロードバランス(負荷分散)のサポート
  • 企業システムからジオリファレンスされたデータベースをインポート・同期化
  • シングルラインおよび/あるいはジオリファレンスされた系統図を使用したシステムオペレーション
  • 他のシステムとのリアルタイム接続
  • 発電、送電、配電アプリケーションを同一プラットフォーム内で開発
  • IEC61850、IEC 60870-5-101、103および104、DNP 3.0、Modbusなど 350種以上の異なるプロトコルが使用できるため、多様なデバイスや、エネルギーメーター、保護リレーとの通信が可能。さらに新たな通信ドライバやインターフェースも開発可能。

  • 電力システムエラーの検知・解決をより迅速に行うことで、無人負荷への復旧時間を短縮
  • 電力供給容量の増加とシステムロスの削減
  • 過充電やリミット超過といった不具合を簡単に検知し修復することが可能なため、設備寿命や電力供給品質が向上します
  • オペレーション品質をリアルタイムに監視し、制御アクションに優先度を設定することができます
  • 不必要な保護トリップを削減
  • ネットワークデバイス潜在力のフル活用
  • オペレーション履歴を使用し、過去の運行シナリオの再構築が可能(ポストオペレーション)
  • 他のシステムやプロセスとの統合

コンポーネント

  • Elipse Power CAD エディタ
    ネットワークの接続性とパラメータを定義し、解析アルゴリズムの実行に必要なすべての電力情報を含んだデータベースを生成
  • データモデルオブジェクト
    設備を資産階層に配列し、リアルタイムデータ情報と、変圧器、ブレーカー、ベイ、スイッチといった電力デバイスとをリンクします。またユーザーエントリー、演算データ、課金データ、コントロールセンターのリンクデータといったその他のソースからの情報も提供します。
  • スクリーンオブジェクト
    Elipse Power は特定のニーズに合わせた変更が可能なオブジェクトライブラリを使用し、変電所、サーキット、あるいはネットワーク全体を表すSCADA画面を自動生成します。これらの画面は後から修正したりインポートすることも可能で、その際関連するコンポーネントのみが修正されます。

ELIPSE Power
ELIPSE Power アーキテクチャ

電力業界における Elipse Power

電力業界におけるElipse Power

変電所や発電所の監視制御アプリケーションの開発・展開に、安全、スピーディ、そして操作も簡単なツールを提供するElipse Powerは、苛酷で危険な環境下にあるエネルギー集約型産業にまさに最適なソリューションです。Elipse Powerは完全なユーザー指向・オブジェクト指向のソリューションで、チームメンバーによる電力SCADAシステムの構築を、予想をはるかに上回る速さで実現することができます。

  • Multiple Projects(マルチプロジェクト)では、同じアプリケーションの開発を複数のエンジニアが同時に、しかも個別に進めることができます。
  • Gateway Applications(ゲートウェイアプリケーション)では、IEC 61850、SPAbus、Courier、ModBus等の変電所の標準プロトコルを、OPC、DNP 3.0、IEC 60870-5(101および104)、ICCP(Inter-Center Communication Protocol)といったその他のパブリック、あるいはプライベートプロトコルに変換します。
  • ネイティブ通信ドライバあるいはOPC使用のPLC、その他一般的な産業用コントローラとの統合。
  • SQL/Oracleデータベース保存やレポートを含む、1ms(ミリ秒)精度のTime Tagge Information(時刻タグ付情報)とSOE(シーケンスオブイベント)
  • 進化したアラーム機能。
  • Elipse Plant Manager Real-time Historianとの統合により、節約データやメンテナンスデータを含む電力資産に関する企業規模の知識ベースの構築が可能に。

エネルギー管理システム(EMS)としての Elipse Power

エネルギー管理システム(EMS)としてのElipse Power

Elipse Powerは、アラーム処理システム、SOE、フルリダンダント型クライアントサーバアーキテクチャ、分散処理機能、監視変数すべての履歴記録、レポート生成、メイン通信プロトコルのサポートといった、大規模な発送電ユーティリティ用のSCADA機能を備えています。またオペレーターによる安全で効率的なオペレーションの維持に役立つ電力アプリケーションのセットも含まれています。EMSとしてのElipse Powerには以下のような機能があります。

  • オートメーションあるいは電力分析システムにより検出された過負荷イベントや運用制限オーバーのトリガー
  • SCADAシステムにより収集された電力計測値のエラー検出および修正を行うことで、誤った情報による意思決定のリスクを削減(ステータス推測)
  • 無効電力フローの制御により、循環電流を最小限に抑え、システムの電圧をコントロール
  • スイッチング手順の作成、編集、および実行
  • 現在のシステム状態を基本ケースとし、予定されているスイッチング手順の短期分析を実施
  • コントロールセンターと同じSCADAシステムに統合されたシミュレーションツールを使い、オペレーターを訓練
  • イベント発生時にオペレーターが見た情報を再生し、オペレーション障害の要因を調査
  • IEC61970規格・CIM(共通情報モデル)に準拠した電力システムの最新データベースの維持

配電管理システムとしての Elipse Power

配電管理システムとしてのElipse Power

ElipsePowerは、その多用途性、パフォーマンス、優れた拡張性、電力分析モジュール、モデリングツール、そして既存の企業システムとの統合が容易に可能といった特長から、スマートグリッド構想を進める企業にとって最適なシステムです。
ElipsePowerは前述の通り、様々な通信プロトコルをサポートしており、電圧レギュレータ、リクローザ、セクショナライザ、変圧器、電力コンデンサ、エラーインジケータ、保護リレー、計測システムなど、あらゆる種類の電力デバイスへのアクセスが可能です。EMSとしての全機能に加え、DMSとしてのElipse Powerには以下のような機能があります。

  • 障害地点の特定および障害の切分け時間を最小限に抑える
  • オペレーターに、ユーザー数、無人負荷、優先負荷、優先域といった異なる判断基準を考慮に入れたサービス復旧ガイダンスを提供
  • コールセンター、従業員管理、AMR(自動検針)といった既存システムからの情報をSCADAプラットフォームに統合し、オペレーターの意思決定プロセスをサポート
  • 電力孤立地域の利用可能な発電量に見合った負荷を定義
  • テレメトリサポートの無い場所での電力計測値(電流、電圧、電力)を計算
  • 既存の保護セットアップを記録、表示、維持し、不必要なトリップを回避

ELIPSE POWER プラグイン

施設がより効率的な運行を続けられるよう、進化したアルゴリズムを適用し、有益な情報やアクションを提供します。

トポロジプロセッサ

電力ネットワーク内の既存パスを検知し、システムのトポロジのプロセシングと構築を担います。電圧レベルに合わせてコンポーネントが色付けされるので、どのエレメントが加圧されているかどうかを分析することができます。また非通電状態の顧客数や無人負荷といったオンラインインジケータの計算も行います。


電力フロー

電力ステータス(各ノードの電圧値とアングル)、ネットワークブランチを循環する有効/無効電力フロー、およびノードにより注入/吸収される有効/無効電力を計算します。このアルゴリズムは変圧器のタップ変更、発電・負荷の増加/減少、コンデンサやリアクターバンクのオン/オフといった電力システムに対する制御アクションのシミュレーションの実行を可能にします。


ステータス推測

SCADA計測値リダンダンシに基づいて電力ステータスを計算し、一定のデータセットを対象とした誤数値の検出・修正を行います。また物理的メーターがない場所における特定の計測値(電圧、電流、有効/無効電力)の測定を行います。


障害地点の特定

特定のデバイス(例 : 遠距離リレー、エラーインジケータ、大気圧放電センサ、等)や特定のシステム(例 : コールセンター、AMR)から得られる情報をもとに電力送電あるいは配電システム内の障害地点を特定します。


障害切分け

ネットワーク内の障害エリアを分離するため、一連の切替え操作をオペレーターに通知します。


サービス復旧

障害切分けモジュールを補完し、システムオペレーターに停電中の顧客へのサービス復旧のための一連の切替え操作を提供します。


部分的送電停止

負荷と供給のバランスを継続的に算出し、発電機あるいは送電ラインに障害が起きた場合に負荷制限シーケンスを定めます。負荷の優先度や施設の容量、および現在のトポロジ状況を考慮し、特定のイベント発生時、トリップ(遮断)のためにリレーをあらかじめ検出、あるいは負荷の即時切断のためにIEC 61850 GOOSEメッセージをリレーに素早く送信します。


シミュレーションとオペレーション訓練

オペレーターは現在あるいは過去の情報を学習用のベースシナリオとし、ネットワークステータスをチェックしたり、負荷コンディションや制御アクションのシミュレーションを行ったりすることができます。


Google Earthインターフェース

Elipse Powerではシングルライン系統図に加え、Google Earth™プラットフォームに統合された強力な視覚化ツールをオペレーターに提供します。ここにはシステム全体が地理的モードで表され、障害情報や現場作業員の配置、装置パフォーマンスといった情報が含まれます。


スイッチング管理

このモジュールは、システム内で特定の時間帯(例 : フィーダから他のフィーダへの負荷移動、等)に実行すべき切替え操作のスケジュール設定に使用します。記録されたシーケンスは自動あるいは段階的に実行することができます。


負荷アロケータ

このモジュールではステータス推測アルゴリズムに基づき、SCADA計測値やAMR情報、課金データ、典型的な負荷形状等を使用して、有効/無効電力を各配電ネットワーク変圧器に割り付けます。テレメトリサポートのない場所でも計測値を算出することができ、シミュレーションや電力分析のための一定のシナリオを構築することができます。


変電所とその相互接続図

変電所とその相互接続図

配電ネットワーク系統図

Google Earth™上で地理的にジオリファレンスされた
配電ネットワーク系統図

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