1. ホーム
  2. 製品・技術情報
  3. 初歩のZigBee

製品・技術情報

初歩のZigBee

  • 2010.05.13

第1章 : ZigBeeとは何か?

あまりなじみのない言葉ですが、Zig+Beeの形の造語です。Zigは英語の"Zigzag"の省略形で既に日本語となっている「ジグザグ」です。Beeは、そのまま日本語で「ミツバチ」のことです。従ってZigBeeの意味としては、ミツバチが蜜を求めてジグザグに飛び回り花や蜂蜜の情報を伝えることを現わしているとも言われています。

技術的には、近い所の色々な機器が連携を取り合い、情報を交換するネットワークを形成することを意味します。元々は家電向けに策定されたワイヤレスを利用する通信規格です。この規格は、ZigBee Alliance(ZigBeeの標準化団体)が2002年から仕様を作成し始め2004年12月に決定し実質的にスタートしました。

新たなZigBeeの規格制定の理由としては、既に利用されているワイヤレスLAN(Local Area Network : 構内ネットワーク)やBluetooth(これも同様に近距離ワイヤレス通信)が、消費電力が大きいこと、また価格が高いことへの改善が挙げられています。最初の目的が家電向けのセンサーネットワークですので各家庭に機器(端末)が多数存在すること、また装置の電源として電池を利用してセンサ情報を発信することになるために、どうしても消費電力と価格を下げる必要があります。低電力にすると言う意味で転送速度は遅くなりますが、上記の様な用途に適する方式と言えます。

分類としては、近距離ワイヤレス通信規格ですので一般的にはBluetoothと同じPAN(Personal Area Network : 個人の機器接続用ネットワーク、または室内規模のネットワーク)になります。HAN(Home Area Network : ホームネットワーク)にも相当します。

最近の新たな動きとしては、種々のZigBee規格が単一規格 ZigBee3.0に統一されたことです。