1. ホーム
  2. 製品・技術情報
  3. Comtrol ソリューション

製品・技術情報

Comtrol ソリューション

  • 2016.10.04
IO-Linkの基礎知識:知っておきたい10の用語
1.IO-Linkシステム

IO-Linkシステムは、Comtrolが提供する、Master経由で接続されたIO-Link(version 1.0または1.1)をサポートするセンサおよび/またはアクチュエータから構成されています。次に、Masterは、Ethernet/IP、Profinet IOまたはModbus TCPといった産業用イーサネットプロトコルを介してコントローラ(PLC、HMI、SCADAなど)と通信します。

Comtrolは、ユーザが同時に2つの産業用イーサネットプロトコルを通して情報交換することができる独自性を提供します。
詳細は次の「MultiLink™」をご覧ください。

2.MultiLink™- Comtrol特有の利点

MultiLink™は、異なる産業用イーサネットプロトコルで動作している複数のIO-Linkコントローラを同時にアクセスする機能を提供します。

  • ユーザの利点:
    • PLCとHMIに同時にアクセスを提供
    • Ethernet/IP および Modbus TCPと通信
    • 様々なシステム(例:SCADAまたはDCS、プラントコントローラ)を同時にコントロールおよび監視
3.IODD=IOデバイスの記述 (IO Device Description)

すべてのIO-Linkセンサ/アクチュエータは、Comtrolのwebインターフェース上でデバイスと対話することができるIODDファイルを備えています。各IO-Linkデバイス製造元は、これらのwebサイトを通して利用が可能です。

ComtrolのIO-Link Masterを使用することにより、IO-Link MasterにIO-LinkデバイスのためのIODDファイルのライブラリ(最大15790K)をロードおよびストアすることができるので、IO-Link Master WebインターフェースからIO-Linkのセンサやアクチュエータを構成することができます。

ユーザの利点:
  • 他のIO-Linkデバイス設定方法の使用を緩和あるいは除去
  • PLCプログラミングの経験がなくても迅速かつ容易にIO-Linkデバイスを構成
  • ファクトリ現場にまで出向かずリモートからIO-Linkデバイスの設定を変更が可能
4.データの種類:プロセス、サービス、イベント

IO-Linkを使い、プロセスデータ、サービスデータ、イベントデータ の3種類データを確認できます:

  • プロセスデータ:サイクリックデータとも呼ばれています。これは、デバイスが温度の読み取り、距離の読み取り、プロキシ(近接)、流量、その他といったデータの提供または測定を目的とした情報です。
  • サービスデータ:プロセスデータと関連しないすべてのデータそして非サイクリック(acyclic)データとして知られています。製造元名、デバイスの記述、モデル番号、シリアル番号およびパラメータ値などはサービスデータのサンプルです。
  • イベントデータ:重要なイベントが発生したとき通知またはフラグを立てます。イベントデータの例としては、間違ったセンサ接続、通信エラー、オープンサーキット、過負荷、レンズの汚れなどがあります。
5.リモートパラメータ設定

ComtrolのIO-Link Masterは、PLCおよび/またはHMIからIO-Linkデバイスへのリモート通信をサポートしているため、IO-Linkデバイスの設定と運用行動を変更することができます。

さらに、Comtrol IO-Link Master webインターフェースを使って、IO-Linkデバイスの設定を、PLCまたはHMIなしに変更することができます。

ユーザの利点:
  • 距離測定範囲、減衰、コードライブラリといったセンサやアクチュエータプロパティをダイナミックに再設定
  • アクセスが難しい場所や危険なエリアでのIO-Linkデバイスの再設定
  • 以前に有効的に使用していなかった投資を最大限に活用するための多様性とデューティサイクルをダイナミックに拡張
6.ADR=自動デバイス交換 (Auto-Device Replacement)

IO-Linkデバイスを、以前のストア値を使用して自動的に構成することができます。故障や破損したセンサ、アクチュエータを、迅速かつ簡単に交換できるので、生産ラインのダウンタイムおよびメンテナンスコストの削減に繋がることを意味します。

例: 会社Aは、IO-Link v1.1センサの導入と、Comtrolのwebインターフェース対応の自動デバイスアップロード/ダウンロード機能を使って構成しているので、IO-Link IOデバイスが故障した場合、同じタイプの工場デフォルトデバイスとリプレースすることができるとともに、すぐに稼働することができます。

7.IO-Link Master webインターフェース

Comtrolは、IO-Link Masterマーケットにおいて他に類を見ないwebインターフェースを提供します。IO-Link Masterを可能な限り簡単に使用するための広範な利点を提供します。

ユーザの利点:
8.IO-Linkデバイス確認

IO-Linkデバイス確認を使用することでIO-Link Masterポートをインテリジェントにします。これにより、コンパチブルまたは同一(Identical)IO-Linkデバイスが接続されている場合にのみ動作するようにIO-Linkポートをリンクすることができます。

例: プラントまたはコントロールマネージャが特定のデバイスだけを特定のポート上で動作させたい場合、これを実行することができます。従って、メンテナンスが行われた後、デバイスへの接続が頻繁に切断され再接続をする場合、適切なデバイスが適切なポートに接続されているかを確認することができます。間違ってデバイスを接続している場合は、赤色LEDライトがMaster上で点滅します。また、Comtrolのwebインターフェース上で、このイベントデータフラグの表示を見ることができます。

9.ISDU=インデックスサービスデータユニット (Index Service Data Unit)

Comtrolは、複数またはシングルISDUコマンドメッセージサポートと、ブロッキング/ノンブロッキングメッセージング方法を提供する、柔軟で簡素化されたインターフェースを使い、PLCがIO-LinkデバイスISDUブロックへのアクセスを提供するためにIO-Link MasterがすべてのプログラミングをハンドルするときISDU Handlingを提供します。

PLC ISDUメッセージフォーマットは、柔軟性と使いやすさを追求した設計がされています。各メッセージは、シングルコマンド、同じデータ領域サイズを使った複数コマンド、または変化するデータ領域サイズによるコマンドが含まれています。

ユーザの利点:
  • ISDUおよびプロセスデータへのアクセスを提供することで、長い複雑なPLCプログラミングを排除します。
10.データ確認 (Strict または Loose)

PDIおよび/またはPDOの長さを定義することによりデータのインテグリティを保証するためにデータ確認オプションを使用します。また、ユーザに、データがMasterに問題なく伝送されたことが分かる機能を提供します。