RSSI、または "Received Signal Strength Indicator" は、アクセスポイントまたはルータからの信号をデバイスがどれくらい受信できるかを測定したものです。優れたワイヤレスコネクションを得るのに十分な信号であるかどうかを判断するために役立つ値です。
Note:RSSI値はクライアントデバイスのWiFiカードから取得することから("それ故に受信信号強度")、ルータまたはAPからの送信電力とは異なります。
RSSIとdBm は共に信号強度を表しますが、測定単位が異なっています。RSSIは相対的な指標であり、一方、dBmは電力レベルをmW単位の絶対値で示します。
RSSIは、クライアントの受信信号の相対的品質の測定に使用する用語ですが、絶対値ではありません。IEEE 802.11規格(Wi-Fi機器製造に必要な膨大なドキュメント) によると、RSSIは、チップセットメーカがそれぞれのRSSI最大値を決められる0~255の範囲の値と定義しています。例えば、Ciscoは0~100のスケールを採用しておりますが、Atherosでは0~60のスケールを使っています。すべてメーカ任せ(RSSIが相対指標となる理由) ですが、より大きなRSSIが優れた品質の信号であると推測できます。
チップセットメーカによりRSSI値は大きく異なりますので、MetaGeekのソフトウェアは、より一般的な受信信号強度の絶対値、つまりdBm単位の受信信号電力を使用します。この値は多くの計算が必要ですが、基本的には0dBmに近いほど優れた信号です。
信号強度測定を最も効果的に行ってチャネルプランを決定できるように、inSSIDer Officeは2つの方法で信号強度を表示します。
Networks Tableは、選択したネットワークが2.4GHz帯と5GHz帯のどこにあるかを他のネットワークと関連付けて表示するとともに、それぞれの信号強度も表示します。
Signal Strength Over Time graphは、室内や事務所内を移動したときにネットワークの信号強度がどのように変化するかを示します。
信号強度 | TL;DR | 必須 | |
-30 dBm | 素晴らしい | 達成可能な最大信号強度。クライアントは、これを実現するには、APから僅か数フィートである必要があります。現実的には一般的ではなく、望ましいものでもありません | N/A |
-67 dBm | 良好 | 非常に信頼性の高く、データパケットのタイムリーな伝送を必要とするアプリケーションのための最小信号強度 | VoIP/VoWiFi, ストリーミングビデオ |
-70 dBm | Okay | 信頼できるパケット伝送に必要な最小信号強度 | Email, web |
-80 dBm | よくない | 基本的なコネクティビティに必要な最小信号強度。パケット伝送は信頼できない可能性があります | N/A |
-90 dBm | 使用不可 | ノイズレベルに近いかそれ以下の信号強度。殆ど機能しない | N/A |
既に、inSSIDer OfficeのようなWi-Fiスキャナアプリを使って信号強度を確認し、十分許容できる信号強度があると判断した場合、干渉がある可能性があります。コンピュータのWi-Fiアダプタが干渉の種類を教えてくれるかもしれませんが、非Wi-Fi干渉を調査するには、Wi-Spyのようなスペクトラム解析ツールが必要となります。
"MetaGeek"のSSIDの信号強度(約 -50dBm) は素晴らしいです。しかし、実際のワイヤレス信号は、チャネル5と6の間にある、緑色の大きく尖った形の非Wi-Fi干渉によって破壊されております。