倉庫内のAS/RSとAGVシステムのためのワイヤレス通信ソリューション開発に必要ないくつかのユニークな課題を提示します。
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倉庫内にある大きな金属物体は、AGVとAS/RSユニットが倉庫や現場フロアの周りを移動する際にワイヤレス通信に必要な "見通しできる通信路" (line-of-sight) をブロックします。ワイヤレスカバレッジの最大化のためには、複数のアンテナを備えた送受信機を持つワイヤレスデバイスを導入する必要があります。
一部の倉庫では、非常に低い温度を維持することが必要とされるため、あらゆるワイヤレスデバイスが耐えうることができるとは限りません。このような倉庫内のAS/RS機構に導入されるワイヤレスデバイスは、湿度や超低温に耐えることができなければなりません。
多くの場合、AS/RSとAGVシステムは、限られたスペース内に設置され動作します。これは、車両とシャトルに搭載される通信デバイスが、同じ電源を共用することを意味します。そのため、AGVやAS/RSに取り付けられるワイヤレスデバイスは、AGVのモータに供給する電源の突入電流を含め、近接機器からの電気的干渉に耐えることが必要です。
AS/RSとAGVシステムは倉庫内を常に移動しています。モバイルAGVやAS/RS機器に搭載されるクライアントデバイスは、AP間をダウンタイムなしでシームレスにローミングできなくてはなりません。また、クライアントデバイスは、搭載されている構造物から絶えず発生する振動にも耐えることができなければなりません。