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技術情報

Moxa

ライフサイクルを通して産業用イーサネットスイッチのユーザフレンドリな技術提供

  • 2012.01.17

産業用イーサネットスイッチのユーザフレンドリな管理と操作上の完全性に関して、Moxaのスイッチポートフォリオが完全なシステム管理を行うためにユーザインターフェースおよびツールを使って最も容易な方法で実現します。今日のマーケットに存在する多くのITあるいは産業用イーサネットスイッチは、この種の努力をサポートする高度な管理技術を提供していない中でこの技術は、Moxa製品の最も誇りうる差別化の1つです。例えば、多くの産業用イーサネットスイッチは、サブネットのCLIコマンドとして10から20コマンドだけをサポートしています。ところがMoxaの最新のファームウェアを搭載した産業用イーサネットスイッチは、すべての主要な機能をほぼカバーする200コマンドの完全なリストをサポートします。他の差別化の例としてMoxaのMXview産業用管理ソフトウェアがあります。これは、学習と解釈の両方が要求される論理的な接続識別子のみを表示する従来の管理ソフトウェアと比較してMXview産業用管理ソフトウェアは、スイッチ、デバイスとデバイスとの実際のケーブリング接続を表示することで簡単・明瞭に誰でもが理解ができるグラフィカルビューを提供します。

産業ネットワークの一部として導入される製品のネットワーク内のライフサイクルは、一般的にインストレーション、オペレーションおよびメンテナンス、トラブルシューティングの3つのカテゴリに分割されます。Moxaは、これらの異なるライフサイクルの各ステージを通して使用できる適切なツールを提供します。ツールのうちのいくつかは、ライフサイクルステージのすべてにわたり使用することができます。また、各ステージに特に適した特定なツールまたはサブセットのツールもあります。

スイッチのようなネットワークデバイスのサービスライフは、
3つのライフサイクルに分類することができます

一般的にインストレーションステージにおいて多くの種類のツールが関連するインストレーションを実現するために必要とします。また、様々な一般作業員がインストレーションに関係します。シンプルで複雑でないコンフィギュレーションを実行する際、ネットワーク設計に必要とするスイッチのパラメータをコンフィギュレーションには、MoxaのWebコンソール、Telnet/RS-232Cを通したメニューコンソール、Telnet/RS-232Cを通したCLIコンソールの3種類のツールを利用することが可能です。Webコンソールによるコンフィギュレーションでのパラメータ設定は、一般的に苦痛がないソリューションとして実行ができます。Moxaは、一般作業員には複雑さを隠し自動化し、オートメーションエンジニアのみが各機能に関する最もベーシックなパラメータ設定ができるスイッチのwebコンソールを設計しました。

一般作業員は、容易にMoxaのwebコンソールのウエルカムページからの
任意の興味のあるエリアをナビゲートすることができます

一般作業員は、webコンソールを使用する代わりにMoxa独自の低帯域幅ASCIIメニューシステムまたは新しいCLIのいずれかでTelnetあるいはコンソールのRS-232Cポートのどちらかを使用することができます。経験のないユーザにとってMoxaのASCIIメニューシステムは、webコンソールによく似ていますが低帯域幅のユーザフレンドリなフォーマットで表現されます。一般作業員は、必要なフィールドに書き入れるだけの作業で済みます。IT管理者のような認定を受けた上級ユーザは、コマンドラインインターフェースの強力でスクリプタブルのコマンドを使用することを好みます。従ってMoxaは、CLIのコマンドの完全な補足を供給して上級ユーザの要求に応じられることで経験を積んだオートメーションエンジニアおよび/またはIT管理者がパワーフルで高度なCLIのコマンドを使用することができます。すべてのMoxaイーサネットスイッチ製品によりサポートされる、これらの3つの標準ユーザインターフェースは、いかに製品をインストールおよび維持するか、そして関係する作業者に柔軟性を与えます。

上記:メニューコマンドコンソール および 下記:新しい包括的なCLIコンソール

様々なコンソールの1つから単に簡単なパラメータのコンフィギュレーションを行うだけでなく設計制限がある異なるアプローチを要求する多くの産業インストレーションがあります。例えば、パイプラインコントロールおよび監視を行う通信ネットワークは、何百km以上に沿って数多くのスイッチをインストレーションする必要があります。その場合、オートメーションエンジニアは、多くのスイッチをどのようにコンフィギュレーションするのでしょうか?スイッチは、ローカルネットワークでプリコンフィギュレーションすべきか、それともオートメーションエンジニアが時間をかけて遠隔地にあるリモートサイトまで出向きにそれぞれをインストレーションすべきなのでしょうか?この様なケースにおいてMoxaは、特定のデバイスツールであるABC-01自動バックアップコンフィギュレータを提供します。このコンフィギュレーションツールは、オペレーション知識に乏しいハードウェアインストール要員であってもスイッチのコンフィギュレーションを非常に簡単に行えます。オペレータは、単にABC-01をスイッチのRS-232Cコンソールポートにプラグインするだけで自動的にスイッチのコンフィギュレーションファイルを更新します。ABC-01は、また、スイッチのコンフィギュレーションバックアップに使用することができるので多くのシナリオに役立ちます。なお、Moxaの鉄道規格のToughNet EN50155マネージドイーサネットスイッチには耐震、耐衝撃に対応したM12コネクタを備えたABC-01-M12を使用することができます。

MoxaのABC-01コンフィギュレーションツールは、誰でもが容易かつ迅速に
スイッチのコンフィギュレーションの保存またはロードに使用できます

数多くのスイッチのインストレーションを必要とする際に工場出荷のままのデフォルト設定されたスイッチを使うことを考えて見ましょう。すべてのスイッチは、同じデフォルトマネージメントIPアドレスが設定されているのでネットワーク内のシングルマネージメントコンソールから、どのようにコンフィギュレーションすることができるのでしょうか?MoxaのEDSコンフィギュレータ・ユーティリティは、この種のタスクのために使える簡単なツールです。ネットワークコンソールからエンジニアは、容易に新しいネットワークデバイスのすべてスキャンし発見するツールとして使用できます。例えば、新しいスイッチのすべてが同じ工場出荷時のデフォルトIPアドレスであっても、それらのMACアドレスを使用してEDSコンフィギュレータツールにより識別することができます。このツールは、すべての新しくインストールされたスイッチの基本的なマネージメント接続性パラメータを変更するためにシングルポイントから容易に行うことができます。

スイッチが一旦インストールされネットワーク内で適切に作動していればオートメーションエンジニアは、ノードのオペレーションおよびメンテナンスを実行する必要があります。産業ネットワークがミッションクリティカルなインフォメーションを取り扱うのでネットワーク監視は、非常に重要となります。ネットワークの監視を単純化するためにMoxaは、ネットワーク監視システム(NMS)だけでなくMXviewと呼ばれる産業用NMS(iNMS)を設計しました。Moxaの開発したMXview iNMSにより監視担当者は、もはやネットワークの様々な部分の識別子として使われるITベースの論理アドレスについての深い理解を必要としません。MXviewのインテリジェンス能力は、これらの論理アドレスを解釈しまた、それらを接続する物理的なケーブルとして実際のデバイスと共に表示されます。このことは、オートメーションエンジニアに対してネットワークのメンテナンスタスクを極めて容易にすることができる優れた単純化されたビューとなります。

MXviewは、オペレータが迅速にネットワーク問題をピンポイントでサポートできる
ネットワーク監視のための非常に容易な使い方を提供します

最後に、完全にインストールされメンテナンスされたスイッチであっても人為的なエラーまたは他の問題が発生した際に、しばしばトラブルシューティングを必要とします。この問題をできるだけ苦痛なしに実行するためにMoxaは、特殊なツールを提供しています。一般的のネットワークUIは、ネットワークのトラブルエリアを表示する論理的アドレスを使って警報または他のフォルト通知を発行します。一般にコンソールの一般作業員は、フォルトが関係する前の論理アドレスを解釈することが必要とされます。しかしながら、MXviewの容易に理解ができるネットワーク図のビューは、実際のハードウェアおよびケーブリングまでを描写するのでMXviewが問題をピンポイントでトラブルを認識します。ここで重要なことは、トラブルを特定の製品に対する深い知識なしにでも、できるだけ速やかに識別することができることです。

MXviewは、その問題がどこにあるかをリアルタイムに表示することができます。
また、一般作業員は、根本的原因をピンポイントでサポートするためにネットワークのイベント履歴を
追跡することができます

他のツールとしてMoxaは、最近リリースしたSFPディジタル診断モニタ(SFP-DDM)があります。webコンソール内に直接アクセスする、この先進的なツールは、オートメーションエンジニアがMoxaのwebコンソールからSFPモジュールのファイバー接続パラメータを監視することが可能となります。多くの場合においてファイバー接続性を使用するスイッチは、Km単位の長距離をサポートします。従って、ファイバーのトラブルをピンポイントで表示することは一般的に非常に時間を費やす仕事です。しかし、MoxaのSFP-DDMツールによりSFPモジュールのTX/RX電力、温度および電圧に対するパラメータのトーレランスが、正常の動作レベルを越えている場合、一般作業員は、トラブル問題(レーザー/モジュールフォルティ対ファイバーケーブリングフォルティ)および特にその位置を推論することが可能となります。これによりスイッチのロケーションあるいはその問題が必ずしも起きていないロケーションに対する人員の派遣や配備を回避することができます。

一般作業員は、webコンソールSFP-DDMツールからのパラメータを読み取り
問題のエリアがどこにあるのかを推論することができます

使いやすい技術を使ったインストレーション、一般的なオペレーション/メンテナンスおよびネットワーキングデバイスのトラブルシュートサイクルは、オートメーションエンジニアが可能な限りの能力や努力を必要とせずにネットワークのアップタイムを改善することができます。また、Moxaの容易な技術により人為的なエラーを少なくします。そして、デバイスの様々なライフサイクルを管理しているエンジニアは、より根底にある複雑さをMoxaの使いやすい包括的な技術によって処理することができるので正しいネットワークの実装、管理、修理を可能にします。