アイ・ビー・エス・ジャパン株式会社(本社 : 東京都目黒区、代表取締役社長 : 望月 成浩)は、米国MetaGeek社と共同でUSBスペクトラムアナライザ 『Wi-Spy 950x』を開発いたしました。 2010年末の販売開始を予定しており、予定価格は税込47,250円*(本体価格 : 45,000円)です。
*販売価格はリリース当時のものです。
Wi-Spy 950xは、今後日本国内での幅広い導入が予定されている950MHz帯のZigBee無線を視覚化し、設置や導入を確実にすることを目的として開発した製品です。 2.4GHz帯のようにWi-Fi、Bluetooth、ZigBeeなどが混在して使用されているために電波干渉を受けやすい帯域と異なり、「Golden Band」と称されることもある950MHz帯は、電波の到達性、信頼性の高さからセンサーネットワーク(M2M)やスマートメータでの利用が期待されています。従来、機器設置の現場で電波の広がりや干渉を確認する際には、高額なスペクトラムアナライザを使用するしかありませんでした。ZigBeeを含め、無線通信に期待される主な導入メリットとして低コストで通信網を構築できる点が挙げられますが、無線環境の調査時の設備費用に多額のコストが発生しては本末転倒となります。 Wi-Spy 950xは、ノートPCなどがあれば、どなたでも手軽に調査や報告が行える、低価格なUSBスペクトラムアナライザです。
【使用イメージ】 |
【Chanalyzer表示イメージ】 |
構成 | |
型番 | 0950x1V(Wi-Spy 950x) |
アンテナ | 外付け、コネクタ形状 : RP-SMA |
受信可能帯域 | 940 ~ 970MHz |
周波数分解能 | 24 ~ 375KHz |
帯域分解能 | 54 ~ 750KHz |
強度 | -105 ~ -6.5dBm |
強度分解能 | 0.5dBm |
対応OS | Windows XP/Vista/7 ※.NET Framework 2.0以降必須 |
USB | USB1.1および2.0 |
※上記仕様は予告なく変更されることがあります。
① 950MHz帯の主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
【信頼性】
他の無線システムや機械等の雑音との電波干渉が少なく、信頼性の高いシステムを実現可能にしています。もっとも広く利用されている2.4GHz帯の無線LANと比較すると、非常に大きな差があります。
【到達性】
電波の回り込み特性が大きく通信距離も長いことから、障害物が多い箇所での利用が適しています。
【省電力性】
2.4GHz帯と同等の通信距離を少ない送信出力で確保できるため、省電力システムの構築が可能です。
理論上は2.4GHzと同等の送信出力の場合、約2.5倍の通信距離が稼げる計算になります。
② ZigBeeネットワークには以下のような需要がございます。
・スマートグリッド
世界各国で電力制御・監視の観点から検討が進められておりますが、日本国内では950MHz帯を使用したスマートメータが採用検討されています。
・センサーネットワーク
工場内の電力メータやガスメータ、オフィス環境ではサーバルームの温湿度計などにセンサーが広く使われていますが、無線化することで追加や配線が容易になることから、ZigBee対応のセンサー需要が高まっています。
・ホームセキュリティ
火災報知機やドア・窓の開閉センサーを低消費電力の無線とすることで、容易な設置が可能となり、導入時のコストも大幅に下げることが可能になります。
950MHz USBスペクトラムアナライザ[Wi-Spy 950x]
2.4GHz/5GHz USBスペクトラムアナライザ[Wi-Spy 2.4x/Wi-Spy DBx]
<登録商標>会社名、製品名はそれぞれ各社の登録商標または商標です。
■ 製品に関するお問い合わせ
■ 本ニュースリリースに関するお問い合わせ