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【metageek】 930 MHz帯まで周波数を拡大した920MHz帯専用USBスペクトラムアナライザ登場

  • 2012.10.04
概要

新たに割り当てられたスマートメータ用国際標準規格「IEEE 802.15.4g」に準拠する周波数帯をカバーする930 MHz帯まで周波数を拡大して新たに登場した920MHz帯専用USBスペクトラムアナライザ

Wi-Spy 900x

2012年7月にセンサネットワークおよびスマートメータ用として新しく周波数が解禁され920MHz帯(日本では915.9~929.7MHzを使用する周波数帯)に伴いM2M、スマートメータ、センサネットワーク、スマートハウスの中心的な構成要素であるHEMS、BEMSといったアプリケーションや環境監視、リモートメンテナンス分野で最も脚光を浴びようとしています。新製品Wi-Spy 900x は、スマートメータ用国際標準規格「IEEE 802.15.4g」に準拠する周波数帯をカバーするために930 MHz帯まで周波数を拡大して新たに登場した920MHz帯専用USBスペクトラムアナライザです。

930 MHz帯まで周波数を拡大して新たに登場したWi-Spy 900x は、従来のWi-Spy シリーズスペクトラムアナライザと同様にセットアップが簡単かつ迅速にできるのでノートPCのUSBポートにセットすれば開発部門での920MHz帯のM2Mセンサネットワークやスマートメータの開発だけでなく実際に920MHz帯を使用する現場での電波伝搬状況の測定、電波干渉などに必要なデータのスペクトルが可視化可能となり高価なプロ用の高価なスペアナを必要としません。 また、Wi-Spy 900xには、MetaGeekのChanalyzer Labソフトウェアが標準でバンドルされています。このためRFID、オートメーション、センサネットワーク、スマートメータ、テレメータ、テレコントロールなどの920MHz周波数帯で運用するワイヤレス製品の電波状況を把握するために必要とする各種の設定が容易にできるユニークな機能をサポートしています。

Wi-Spy 900x
Wi-Spy 900xの特長
  • 862~930MHzの帯域をサポートすることでスマートメータ用国際標準規格「IEEE 802.15.4g」に準拠する周波数帯をカバーできスマートメータの開発や電波の伝播状況の調査に最適なツールとなります。
  • PCのUSBポート接続し標準装備のChanalyzer Labソフトウェアを起動するだけで、リアルタイムの受信表示、長時間にわたるデータの収集*、分析を行うことができます。
    (*)データロギング:測定したデータは、PC上にログとして保存することができるので、電波干渉やデバイスからの電波出力の安定性などを解析できます。ログ収集が可能な時間は、搭載しているHDDによって変動します。
  • 受信した電波の成分分析即ち、時間軸と周波数に対するスペクトラムの形、分布、密度、規則性のパターン、発生時間帯をカラー表示できるので分析が容易です。この結果、干渉が無いチャンネルの選択、ノイズからの回避を行うことにより安定した高速通信を実現できます。
Chanalyzerによる電波表示

Chanalyzerによる電波表示

仕様
型番 Wi-Spy 900x(0900x2v)
アンテナ 外付け、コネクタ形状: RP-SMA
受信可能帯域 862 MHz ~ 930MHz
周波数分解能 24 ~ 375KHz
帯域分解能 53.571 ~ 750KHzKHz
強度 -105 ~ -6.5dBm
強度分解能 0.5dBm
スイープタイム 370msec
OS Windows XP/Vista/7
Mac OSX ビジュアリゼーション VMware Fusion、Pararrel
Framwork Microsoft .Net 3.5
スクリーン解像度 1024 x 768 (またはそれ以上)
RAM 1GB
プロセッサ 1GHz
対応OS Windows XP/Vista/7
USB USB1.1および2.0
ワイヤレスカード Windows Zero Configuration (WZC)
ソフトウェアサポート Chanalyzer Lab(標準バンドル)
Chanalyzer Pro
Chanalyzer Labの機能
【ハードウェア設定パネル】
Chanalyzer Labを使用するWi-Spy 900xは、最適な視覚化のために特定の周波数範囲、特定のステップサイズ、ドウェルタイムのコントロールおよび帯域分解能の調整をズームインすることができます。設定は、保存されるので将来のセッションの迅速かつ簡単なセットアップを実行できます。
ハードウェア設定パネル
【インスペクタ】
インスペクタツールは、スペクトルグラフの上に留まっている間に周波数、信号強度、密度、現在の平均値、最大の読み取りおよび時間を提供します。この機能性は、個々の周波数の強度ポイントの迅速なスナップショットを提供します。
ハードウェア設定パネル
【マーカ】
周波数マーカおよび信号強度マーカは、ユーザがグラフ上に単純化された特定の周波数および強度を明確に見ることができます。周波数、現在値、平均、最大およびデューティイサイクルは、周波数マーカをそれぞれセットして測定されマーカテーブルに表示されます。
ハードウェア設定パネル
【カスタマイズ可能なカラー】
Chanalyzer Labで動作するWi-Spy 900xは、現在値、平均および最大の読み取りのカスタマイズ可能なカラーとオーバーレイサポートします。
ハードウェア設定パネル
【複数デバイスのサポート】
同じセッションにおける周波数帯の複数のセクションのを見るために同時に複数のWi-Spy 900xデバイスが動作します。
 
期待されるアプリケーション
メータ自動検針...スマートグリッド
集合住宅や地域の水道、ガス、電気などのメータに取り付けた小電力無線システムがネットワークを構成し、検針した情報をセンタへリモート通知する。また、異常時にセンタからの緊急制御などにも対応する。地中に設置された水道メータや、集合住宅でパイプシャフト内に設置されたメータを自動検針する場合は、電波到達性確保のため高出力での利用が期待されている。
ホーム/ビルの施設制御(HEMS/BEMS)
家庭やオフィスの空調システムや照明システムを高度化するために、温度センサ、空調風量・風向制御器、照明の明るさ制御器などで、ネットワークを構成し、状況に応じた温度調節や運用休止などを行う。
ホームセキュリティ
家庭のセキュリティを向上させるために、例えば、火災報知機などの防災向けセンサや、窓開閉センサなどの侵入検知センサが家庭内でネットワークを構成し異常を検知したときに、ホームゲートウェイや電話回線経由で外部に通知する。
環境監視
大気汚染の濃度や花粉量を測定し、地域住民に対する警告を自動で送信。また、各地に取り付けた温度や照度、地震計、水位計などの自然環境測定データから、天気予報や地震、洪水などの自然災害への対応にも利用する。
工場内制御、監視
工場内の大型機械やラインの動作状況、粉塵量、排出物質の安全性などを監視することで、工場の安全かつ効率的な運用を行う。また、流通における物品管理も行う。工場内では、大型機械装置など電波透過性の低い障害物が多く存在することから、電波到達性確保のため高出力での利用が期待されている。
危険地区進入管理(ビーコンモード等)
工事現場等危険区域にリーダ/ライタ等を設置し、タグを携行した人・物がエリアに侵入したことを検知し、システム側へ情報を提供する。
児童や高齢者の安全・安心、健康管理
通学中の児童や散歩中の高齢者が携帯する短距離無線通信システムの携帯ノードと、街中に設置された固定ノードがネットワークを構成し、位置管理などを行うと共に交通事故防止や道案内などを行う。また、ジョギングなどスポーツ中に生体センサからの情報を統計処理することで、健康管理などを行う。
病院内管理
病院内の医者や看護師、患者の行動を把握することで、院内の事故を防いだり発作などを早期発見したりする。また、院内で共有する可搬測定機器の管理などにも利用する。
児童登下校サポート(ビーコンモード等)
児童のランドセル等にアクティブタグを取り付け、学校や街中に設置されたリーダ/ライタ等で読み取ることにより「何時、何処にいたか」等の所在情報を管理し、必要に応じて所在情報を予め登録された保護者等へ通知する。
商店街安全サポート(ビーコンモード等)
商店街の従業員等がタグを携行し、商店街の自動販売機等にリーダを設置する。これにより、商店街において異常事態が発生した場合、リーダからの呼び出しを行い、即時に警備会社に通報することができる。警備会社では、通報者、場所を特定することにより、現場到着までの時間を短縮でき、被害の拡大を抑えることができる。
危険地区進入管理(ビーコンモード等)
工事現場等危険区域にリーダ/ライタ等を設置し、タグを携行した人・物がエリアに侵入したことを検知し、システム側へ情報を提供する。
固定資産管理(センサモード等)
固定資産物にタグを貼付し、物の存在情報を定期的に自らまたはリーダ/ライタ等からの呼び出しにより、所在を通知する。
高額商品管理(センサモード等)
美術館等において高額展示物にアクティブタグを貼付し、物が動かされた際に振動を検知し、振動センサからのトリガにより通知する。
車両・車庫管理(マスター・スレーブモード等)
車両にタグを設置し、駐車場・車庫の出入口にリーダを設置する。車両の接近を自動的に検知し、出入ゲートの開閉や出入情報を自動的に把握する。また、広大な駐車場では駐車位置の同定も行う。
工程管理(マスター・スレーブモード等)
アクティブタグに格納された情報によって工場内の各工程へ製造指示を行い、生産情報を収集する。これにより、情報伝達の信頼性の向上、情報収集コストの削減を図り、生産性の向上に寄与する。