IBS Japan

USB Hubが一般の業務用目的で使用される場合には、USB機器を破壊する要因となる激しいノイズやEMC干渉のある環境はほとんど存在しません。ご存知のように、最近の一般業務用PCには、以前のようにRS-232Cのシリアルポートが存在せず、その代わりにUSBポートが標準装備されています。そのため、ほかの周辺装置と接続するには、このUSBポートを使用する必要があります。しかし、ノイズやEMC干渉のある医療・産業環境においてUSBインターフェイスを使う場合には、必然的に過酷な環境用に設計されたグレードの堅牢タイプUSB Hubを必要とします。

このような状況の中で、今回ご紹介するUHRシリーズ産業用グレードのUSB Hubは、重工業に使われている産業用大型マシンからの電気的ノイズ、およびMRI、CT、レントゲンのような医療機器や電気メスなどから大量なノイズが発生する医療環境に対応する設計がされ、それを満たすEMCテストがされています。4ポートHubは、Class 1 Division 2のハザードロケーションのためのUL 規格認定を取得しています。ハイリテンションUSBコネクタは、標準的なUSBケーブルをしっかり保持し、激しい振動を伴うアプリケーションに適しています。産業用4ポートUSB Hub UHR304 および 産業用7ポートUSB Hub UHR307は、産業現場の危険なグラウンドループから高価な機器を保護するため、およびデータインテグリティを確保するために、アップストリームとダウンストリームUSBポート間に4kVのアイソレーションを提供します。一般的なオフィスグレードのHubがVFD(variable frequency drive)、モータ制御センタ、溶接およびその他の大型の高負荷の電気/マシーナリーの近くで故障する可能性が高いのに対し、UHRシリーズの産業用グレードの堅牢タイプUSB Hubは適切に動作します。

USB Hubを産業用として使用する際に考慮すべきことは、過酷な環境で使用するため、広い動作温度(-40～80℃)の保証、ESD 保護、衝撃および振動などがあります。USB製品を使用するにあたり、アイソレーションモデルと非アイソレーションモデルを決定する必要があります。しかし、特に、今日の市場で入手可能なアイソレーション技術では、スピードが12Mbpsに制限されていることにご注意ください。USB 2.0デバイスは、3つのスピードのいずれかで動作します。キーボードやマウスといった低スピードデバイスは、1.5Mbps(USB 1.1)で動作します。これは "Low Speed" と呼ばれます。スキャナやプリンタなどの他のデバイスは12Mbps(USB 1.1)で動作します。これは "Full Speed" と呼ばれます。USBビデオカメラといったデバイスは、480Mbps(USB 2.0)が必要となり、"High Speed" と呼ばれます。B+BのUSB HubはUSB 2.0をサポートしていますが 、アイソレーテッドモデルは、"High Speed" 480Mbpsをサポートしていません。USB 2.0 － "Full Speed" 12Mbpsまでのサポートとなります。産業用グレードのHubは、標準35mm DINレールに取り付けるためのDINレールクリップをマウンティングアクセサリに含んでいます。また、Hubをフラット面にマウントするマウンティングブラケットも含んでいます。

4ポート 医療用/産業用グレード USB Hub

UHR204 および UHR304は、医療用・産業用グレードの堅牢タイプ 4ポートUSB Hubです。これらは産業用EMC規格 および Class 1 Division 2 ハザードロケーションのためのUL規格認定を取得しています。ハイリテンションUSBコネクタは、標準的なUSBケーブルをしっかり保持し、最大3.2lbsの引張力に耐えるため、激しい振動を伴うアプリケーションに適しています。

製品情報 （UHR204/UHR304）

7ポート 医療用/産業用グレード USB Hub

UHR207 および UHR307は、医療用・産業用グレードの7ポートUSB Hubです。UHR307は、4kVアイソレーションを組み込んでいます。UHRシリーズは、産業用EMC規格 およびClass 1 Division 2 ハザードロケーションのためのUL規格認定を取得しています。ハイリテンションUSBコネクタは、標準的なUSBケーブルをしっかり保持し、最大3.2lbsの引張力に耐えるため、激しい振動を伴うアプリケーションに適しています。

製品情報 （UHR207/UHR307）