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製品・技術情報

Ekahau ソリューション

大容量Wi-Fi ネットワークの設計について

  • 2016.07.15
ネットワークを素早くオン/オフする

Wi-Fiネットワークでは、1台のWi-Fiデバイスは一度に1つのチャネルを使って送信します。

アクセスポイントが1台のクライアントデバイスにデータを送信している時には、他のデバイスは待機しているという意味です。そして、1台のクライアントデバイスがアクセスポイントに向けてデータを送信する間、他のデバイスは自分の順番を待つことになります。これが、デバイスの電波を素早くオン/オフしたい理由です。送信データレートが速ければ速いほど、仕事は速く終わります。

高速なデータレートには、大きな雑音比(SNR)が必要です。つまり、強い信号強度と弱い雑音の組合せです。さらに、ネットワークには高速データレートをサポートする最新のネットワークインフラが求められます。これはクライアントデバイスにも当てはまります。新しいIEEE802.11nや802.11ac規格はマルチプルインプット マルチプルアウトプット(MIMO、クライアントとAPの間で、同時に複数のデータ列を送信するもの)と古い802.11a/b/g 規格に比べて数倍のデータレートをもたらす高度な変調方式を導入しています。

理由はともかく、時としてクライアントデバイスが遠くのアクセスポイントに接続され、低いデータレートで動作することがあります。同様に、古いクライアントデバイス(802.11a/b/g)は、極めて低いデータレートしかサポートしません。可能な解決策は、アクセスポイントに低いデータレートを禁止することです。古いクライアントデバイスのサポートを止め、アクセスポイントから遠いクライアントデバイスの接続を止めるという犠牲の上に高いデータレートが成り立つということです。データレートとスループットは同じではないことに注意することは重要です。データレートはクライアントとアクセスポイントが通信できる理論上の最大値のことです。スループットは実際に送信されているデータの総数です。例えば、酷い設計のネットワークでも、ときには1台のクライアントとアクセスポイントの間で速いデータレートが実現できるかもしれませんが、適切なカバレッジとチャネル割り当てをしない限り、すべてのクライアントデバイスのトータル同時スループットは極端に低下します。