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世界中で使用されている鉄道規格EN50155認証取得の鉄道用組込コンピュータ

  • 2010.12.08

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何故EN50155が重要なのでしょうか?
鉄道車両技術の詳細について

EN50155認証は、EN50207でカバーされる電子電力回路を除き、蓄電池または低圧電源ソースのどちらかを使用する鉄道車両に搭載する電子機器のクラスに適用されます。EN50155は、機器のオペレーション、設計、構築およびテストコンディションのための一貫したベンチマークテストのための基準、基本ハードウェアおよびソフトウェア条件を規定しています。

Moxaの鉄道シリーズコンピュータは、EN50155認証を取得しており、電圧変動、電源遮断、電源交換といった様々な電源状況下で信頼あるパフォーマンスを確実にするための環境テストを受けています。また、振動、衝撃、温度変化を含む環境障害にも十分に耐えることができます。

EN50155はどんな利点を提供しますか?

EN50155基準がカスタマの要求を満たします。

認証された機能および特長
 
過酷な環境で一貫したパフォーマンス
  • 温度、衝撃、振動
信頼性および安定性
  • 高いMTBF (mean time between failures)
様々な環境とアプリケーションにおける耐久性
  • 温度、衝撃、振動
EN50155の製品規格とは?

EN50155認証規格は、4つの主要なテストコンポーネントに分割ができます。

IEC 60068-1 & 2

EN50155認証を受けるにはどんなテストに合格しなければなりませんか?

EN50155認証は、電子機器のための以下のルーティーンテストを含んでいます。

  • 注1:「●」と記されるテストの実行は、必須です。
  • 注2:「▲」と記されるテストの実行は、ユーザとメーカーとの合意を得るために必要です。
  • 注3:これらのテストの目的として、周辺温度は25℃±10℃を定義します。
環境テストは、どのような条件でテストされますか?
冷却テスト : -40℃、2時間
 
ドライヒートテスト : 70℃、6時間
 
振動(オペレーション) :
5 ~ 150Hz、10分/軸(0.1g)
 
振動(ノンオペレーション) : 5 ~ 150Hz、5時間/軸(0.5g)
 
衝撃 : ハーフサイン波50m / s2、30ms(縦/横/垂直)
 
温度要求条件

移動車両に搭載された車両コンピュータは、極端にホットまたはコールドの様々な温度状態にさらされます。EN50155規格は、下図のような動作温度のための特別な基準を含んでいます :

車両コンピュータは、特定のアプリケーションで必要とされる分類レベルを確認するためにテストされるべきです。現在、-40 ~ 70℃の動作温度範囲は、EN50155 Tx Classで要求される中で最もワイドな規格です。MoxaのV2406およびV2426コンピュータは、この規格の確認が取れています。

  コラム 1 コラム 2 コラム 3 コラム 4
EN50155
クラス
車両外側周囲の温度
(EN50125-1,
Table2,コラム1)
内部の個室温度   プリント基板アセンブリを囲む空気温度
T1 -25 ~ 40℃ -25 ~ 55℃ +15 -25 ~ 70℃
T2 -40 ~ 35℃ -40 ~ 55℃ +15 -40 ~ 70℃
T3 -25 ~ 45℃ -25 ~ 70℃ +15 -25 ~ 85℃
Tx -40 ~ 50℃ -40 ~ 70℃ +15 -40 ~ 85℃