製品・技術情報
IIoTの接続性 / 産業用コンピューティング
- 2016.05.31
分散型データ取得フィールドでスピードをダウンさせる要因
データは、産業用 Internet of Things（IIoT）の中核です。重要なデータ情報に基づいた判断により意思決定を行うために、企業は貴重なビジネス情報に変換する前に、あらゆるデバイスの種類のデータをフィールドからキャプチャおよび取得する必要があります。しかしながら、産業用IoT戦略を実行する際に、企業は幅広く展開されているシステムを通して、異なる通信プロトコルのデータ取得処理を含む数多くの重要な課題に直面するとともに、過酷な環境状況に耐えることが可能なデバイスを使用する必要があります。
- 大量展開のための
デバイス統合が複雑 - 産業用IoT戦略を実行する際、異なる種類のネットワークからのデータ取得の処理は、エンジニアリングリソースを大幅に浪費します。
- 苛酷な環境における
不安定なデータ伝送 - ワイヤレスのパフォーマンスおよび安定性は、特に高速な4G LTEコンポーネントから発生する熱による環境温度が左右します。
- 無人のロケーションで
稼働時間を維持 - ネットワークのエッジにあるコンピューティングプラットフォームの多くは、メンテナンスが非常に困難かつその費用が高価となるリモートサイトに配置されています。
- 貴重なビジネスデータへの
不正なアクセス - 企業は、迅速なデータ伝送の恩恵を享受することができますが、データの保全性は、不正アクセスによって損なわれる可能性があります。
製品の市場投入までの時間をスピードアップする統合したソリューション
IIoTにおいて異なる通信プロトコルを統合することは、重要な課題の1つです。Moxa は、シンプルなステップでデータ取得とワイヤレスマネージメントの統合を可能にするThingsPro suiteを提供します。
統合されたデータ取得プラットフォームによる迅速な展開
産業用IoT環境では、いくつかのデバイスが同じネットワークを共有することが一般的です。これらの異なるデバイスは、異なる通信プロトコルをサポートしているケースが多くあります。産業用IoTを本当に価値あるものにするためには、多様に展開するデバイスが情報を共有し自由に通信できる必要があります。MoxaのThingsPro™Suite は、オープンDebian Linuxプラットフォーム上に構築され、シンプルなステップでフィールドバス通信、コンピューティング、データ取得およびワイヤレスネットワーキングの統合を可能にします。
- 即時実行が可能なModbus RTUおよびModbus/TCPのポーリングエンジンは、Modbusの知識を必要としません。
- データコンピューティングが必要な場合、ユーザアプリケーションとインターフェースするために優れたプログラミングの柔軟性を提供するModbusタグ対応のAPI。
- データ取得を容易にするために、リモートデータベースとのインターフェースとして機能する即時実行が可能なデータロギングソフトウェア。
- 4Gコネクションが常に能動的な4G通信対応。
- イーサネット/シリアル To セルラールーティングによりすべての周辺機器を4Gネットワークに接続。
信頼性の高いデータ通信を保証するために、Moxaは-40から70℃の温度範囲で動作する4G LTEコネクティビティをサポートする産業コンピュータを提供します。
幅広い動作温度範囲による堅牢な相互接続性の保証
4G LTEネットワークは、前世代と比較して10倍のワイヤレスコネクティビティのスピードをアップしました。 しかしながら、この改善によりすべてが向上したわけではありません。その中に4G LTEコンポーネントによって発生する高温の熱問題があります。産業用IoTコンピューティングプラットフォームを安心して提供するために、Moxaは最新の産業用IoTアプリケーションの最適な選択肢となる、ファンレスコンパクトフォームファクタによる-40〜70℃＊の温度範囲で動作する4G LTE相互接続性をサポート可能な産業用コンピュータを提供します。
- FloTHERM CFDの信頼性を高める解析ソフトウェアシミュレーション。
- システムビュー設計プロセスによる4G LTEモジュールの放熱を最適化。
- キャリアによって認定された信頼性の高い4G LTEのパフォーマンス。
※ この機能は選定されたモデルのみに適用します。
IIoTアーキテクチャにおいてフィールドデバイスの多くは、無人のリモートサイトに設置されています。Moxaのセルフメンテナンスユーティリティは、リモートシステムを前衛的に維持しシステムのダウンタイムを最小限にとどめます。
前衛的なセルフメンテナンスユーティリティによりシステムの稼働時間を最大化
産業用IoTアーキテクチャにおいて、ネットワークのエッジにあるコンピューティングシステムの多くは、無人またはリモートサイトに配置されています。Moxaは、リモートシステムのソフトウェアメンテナンスコストを削減し、システムのダウンタイムを最小限に抑えるために、前衛的なセルフメンテナンスユーティリティを開発しました。
- MoxaのSmart Recovery（BIOSレベルで実装されたOSのバックアップおよびリカバリシステム）による無人サイトにおける自動化されたOSのリカバリ。
- Moxaの前衛的な監視によるハードウェアの使用状況の追跡および予防保守の管理。
プライバシーは、IIoTにおいて深刻な懸念材料です。Moxa は、Linux kernelの事前に構築したネットワークセキュリティトンネルおよび認証アルゴリズムにより、セキュリティを強化します。
セキュアなブートおよびセキュリティトンネルにより
ビジネスデータの保全性をエンパワーメント
プライバシーは、産業用IoTにおいて重大な懸念材料であるため、産業システムでは不正アクセスを防止するために安全でなければなりません。Moxa は、Linux kernel の事前に構築したネットワークセキュリティトンネルおよび認証アルゴリズムによりセキュリティを強化しています。
- Moxa特許のセキュアなブート技術によるダイナミックな暗号化。
- MQTTおよびSSLによるエッジからコアにいたるセキュアなデータ伝送。
- IPsecによるエッジからコアにいたるセキュアなネットワーク伝送。
