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製品・技術情報

スマートエッジ・ツー・クラウドソリューション

  • 2017.05.12
IIoTプランを開始する

現在のオペレーションを産業用Internet of Thingsに接続する場合、実際の作業に着手する前に考慮すべき事項がいくつかあります。先に述べた通り、適切なコネクティビティは、相互運用性のために重要であり、デバイス間の相互運用性がない場合、IIoTは不可能です。産業用IoTの採用曲線(adoption curve)を下げるために、ソリューションをリサーチする際に検討すべき重要なコネクティビティデバイスの特性がいくつかあります。 もう1つの大きなポイントは、投資回収の計算を通して投資価値を証明することです。

これらのすべての考慮事項は、コネクティビティプランを作成するという考えに非常に密接に関連しています。 コネクティビティプランを使用すると会社の組織がIIoTを実現する方向に向き、現在のコネクティビティの状況が見え、どのデバイスが目標に達するために必要とするか、投資に対する回収期間を知ることができるかの優れた考え方が得られます。以下は、コネクティビティプランの準備を進めるためのいくつかの役立つステップの概要の説明およびコネクティビティプランの施策を支援するためのIIoT コネクティビティワークブックにダウンロードを含みます。

Steps 1 & 2:IIoTの目的の策定および優先順位付け

先ず、IIoTコネクティビティプランを策定するためには、オペレーションにいくつかの目標を確立することができます。それは、ビジネスに良い結果をもたらすいくつかの重要なIIoTの利点についての考えであり、または、将来の互換性を考えた接続であるかもしれません。それでもなお、目標プランは、大規模または小規模プロジェクトの最も効率の良い方法です。計画プロセスを目標計画内に実行するためには、これらの 2つの簡単なステップを従うことができます。

Step 1:運用上の問題点を評価する
一歩踏み込み実行中のオペレーションを見て、現在発生している問題点(問題または改善のための領域)を特定します。これは、許容できないダウンタイム率、システムマネージメントの貧弱さ、またはコントロールの限界がもたらす可能性があります。厳しさにかかわらず、これらの問題点を文書化し、それらを参考にするために一緒にリスト化することが望ましいでしょう。
Step 2:運用目標の策定と優先順位付け
問題点がリストアップされたので、これらの問題点に対処するために優れたファクトリのオペレーションを実現するくつかの運用目標または成果について考え始めることができます。問題点は、機器の故障率が高いためにダウンタイムが増加することです。IIoTの運用目標は、"潜在的な機器障害が発生する前にそれを特定するために役立つ予測メンテナンス機能を実装する"ことにあります。文書化したすべての問題点の目標を確実に策定することが大切です。これが完了したら目標ごとに優先順位を設定します。これは、最も重要なプロジェクトを決定するのに役立ち、最初にスタートする場所を決定するのに役立ちます。
Step 3: 現在の相互運用性の状況を理解する

目標を策定し優先順位を決めたらオペレーション中の既存の機器の監査を完了したいと考えるでしょう。目標に関係するオペレーションに関わるすべてのマシナリを列挙します。この監査には、機器のタイプ、製造業者、プロトコル、物理的インターフェース、数量、ロケーションなどの情報が含まれる必要があります。 また、特定の制限や利用可能な追加の詳細も確認する必要があります。これは、入力する必要があるあらゆるプロトコル/インターフェースのギャップを確認する上で重要でありまた、コネクティビティを実現するために必要とするデバイスを決定するのに役立ちます。

Step 4:接続に役立つ適切なデバイスを選択する

機器の監査を完了しオペレーション中の様々なプロトコルおよび物理的インターフェースを特定したら相互運用性を実現するためのソリューションの特定を開始することができます。産業用 Internet of Thingsコネクティビティスペース内には、相互接続性を実現するために役立つことのできるコネクティビティ層内に3つの主要なタイプのソリューションがあります。 これらの領域は、エッジコネクティビティ、産業用コンピューティング、およびネットワークインフラストラクチャがあります。 各領域の詳細を学ぶことにより、IIoTコネクティビティソリューションを策定するために必要なデバイスのタイプをより正確に評価することができます。その後、機器の監査に特定のソリューションをマッピングしてコネクティビティギャップを埋めることができます。

エッジコネクティビティ

ファクトリおよびフィールドネットワークを産業用インターネットに接続することは、考えている以上に複雑になる可能性があります。産業オートメーションは、非常に複雑で潜在的にコストがかかるファクトリサイトを通してオープンでスケーラブルな通信を実現する混在したプロトコルを利用しています。産業用IoTは、センサ、マシンおよびネットワーク間のこれらの通信バリアのすべてを克服するグローバルな共通言語を提供します。イーサネットおよびワイヤレスゲートウェイは、単にコネクティビティデバイスを既存のインフラストラクチャに統合することによってIoTコネクティビティを可能にするいくつかの例です。

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産業用コンピューティング

コンピューティングは、もはやデータセンタやオフィスのデスクトップに制限されていません。産業用コンピューティング(またはエッジコンピューティング)は、産業用IoTの中心的なテナントであり主導的に役割を促進します。プラントのフロアまたはフィールドにおいてネットワークのエッジにコンピューテーションを導入することで産業オートメーションのインテリジェント化と効率化を実現します。

エッジコンピューティングは、重要な資産および資本設備の管理において反応的ではなく対策が講じることができる予測可能となるオペレーションにします。それがディスクリートまたはプロセスオートメーションであるかどうかにかかわらず、データロギング機能またはリアルタイムコントロール機能を備えた産業用エッジデバイスを慎重に活用することで様々なセンサ、モータ、アクチュエータから発生する大量のデータから実用的なインテリジェンスを得ることができます。

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ネットワークインフラストラクチャ

ネットワークインフラストラクチャは、産業用IoTソリューションに対してナーバスなシステムの通信およびコントロールを提供します。すべてのネットワークパケットは、障害のリスクのないセンサ、モータ、アクチュエータおよびSCADA間の継続的なパスを必要とします。信号保証を提供するためにネットワークインフラストラクチャは、物理的な冗長性および帯域幅要件を考慮することによって産業界の産業認証基準を満たす必要があります。

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Step 5: 投資を正当化する

目標を策定し、優先順位を付け、機器の監査を完了し、コネクティビティニーズを評価するためのソリューションを特定したら、投資を正当化することができます。これを行うための非常に簡単な1つの方法は、コネクティビティプロジェクトでの投資の回収を計算できることです。生産率、収益の可能性、生産コスト、品質コスト、サービスコスト、投資コストといった複数のアスペクトを考慮することで投資の回収期間を計算することができます。

MoxaのIIoTコネクティビティワークブックの1部に含まれている投資回収キャリキュレータツールは、投資回収期間を計算し産業IoTの採用を正当化することに役立ちます。