IBS Japan

プロジェクトの紹介

西オーストラリアにある世界最大の天然資源会社の1つは、鉄鉱石の採掘、処理、鉄道輸送ネットワークの重要な資産の中で鉄道輸送ネットワークをグレードアップする必要がありました。ほぼ40年にわたり使用していたネットワークの安全性、信頼性、効率を最大にするために冗長ネットワークを構築した新しい沿線通信ネットワークの必要性がありました。
拡張性のある自己治療性を確立するためにイーサネットリング冗長性が最初に選択されました。しかし、このシステムを構築するために270km以上にわたり沿線をカバーする設備キャビネットとネットワーク設備のインストールおよびケーブルを敷設する必要がありました。バックボーンコアスイッチを使用する従来のリングカップリングアーキテクチャでは、この壮大なスケールのアプリケーションを実現するには途方もシステムとなってしまいます。そのため高い価値そして効率的なオペレーションを可能にするための新技術の使用が必要となりました。

システムの要件

• 毎日の安全な輸送を保証する高いネットワークの可用性
• 長距離にわたる沿線通信ネットワークを通してネットワーク接続を簡素化する費用対効果に優れたネットワークアーキテクチャ
• マルチサービスIPネットワークサポート
• 極端な温度環境下にある沿線機器収納キャビネットの信頼性の高いパフォーマンス
• コントロールセンタとフィールドサイト間の複数の冗長ネットワークを可能とする拡張性

システムダイアグラム

Moxaのソリューション

Moxaの画期的なTurbo Chain™による柔軟性のある冗長技術は、従来のリングアーキテクチャのコスト制約からシステム構築者を解放します。イーサネットスイッチはTurbo Chainにより、鉄道沿線にあるキャビネットからキャビネット間をデイジーチェーン接続することができると共に、各々の"チェーン"は、ヘッドとテールスイッチによりコントロールセンタおよび幅広いネットワークに接続します。リングカップリングスイッチを必要としません。これは、チェーンアーキテクチャが多くのトポロジに適応することができることを意味します。

Turbo Chain技術の長所を認めた鉱山オペレータは、Moxaの幅広い製品群の中からEDS-505A、EDS-508A、IKS-6726を含むイーサネットスイッチを選定しました。これらの製品は、天候状況を調整できない屋外の沿線キャビネットの-40～75℃をサポートするために必要な温度状況を克服するワイド動作温度範囲で稼動することができます。いかなるチェーンセグメントの故障の際にもTurbo Chainは、20ms未満にブロックパスおよび自己回復ネットワークを起動させることにより高い可用性のあるネットワークを確立します。

従来のリングトポロジと比較してTurbo Chainは、リングカップリングを形成する何キロメートルにもわたる長距離ケーブルの敷設およびイーサネットポートの増設を必要としません。この鉄鉱山におけるこれらの成功例は、あらゆる沿線通信ネットワークといった大規模ネットワークを劇的に節減することができます。

何故Moxaが必要？

• MoxaのTurbo Chain™は、長距離にわたる沿線ネットワークを通して時間・労力・ケーブル・イーサネットポート数を含めた大幅なコスト削減を可能にします。
• 従来の冗長技術の規制を超越してTurbo Chainは、高速リカバリタイムにより高いネットワークの可用性を維持します。柔軟性のあるTurbo Chainトポロジは、リングリダンダンシトポロジの厳しい制約や要求を超えて適切に適応します。