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製品・技術情報

冗長光ファイバーバックボーンの使用でシステムの信頼性を確保した、中国の風力発電ファーム

場所/国 中国
製品
5および8ポート エントリーレベル マネージドイーサーネットスイッチ
24+2Gポート ギガビットモジュラー マネージドイーサーネットスイッチ
5および8ポート エントリーレベル アンマネージドイーサーネットスイッチ
Moxaのネットワークソリューション用に開発された、産業用ネットワーク管理ソフトウェア
プロジェクトの紹介

ドンファン・スチームタービンワークス(DSTW)は、中国の蒸気タービンメーカーです。同社は、中国の黒龍江で1.5MVの風力タービン66台を使った風力発電ファームのプロジェクトに携わっていました。DSTWでは、スタッフが現場の機器や運行状況をリモート監視したり、またリアルタイム分析用に現在進行中の運行データを記録したりするための、SCADAシステムの構築が必要とされていました。しかし中国北部の過酷な気候条件下で安定的に運行できるよう、ネットワークデバイスには非常に高い耐性が求められていました。そんな中でDSTWが求めるネットワークインフラ要件に適合した、MoxaのIKS-6726ラックマウントマネージド産業用イーサネットスイッチおよび EDS-408A 産業用イーサネットスイッチが採用されることになりました。

システム要件
  • 幅広い動作温度で中国北東部の過酷な天候にも適応
  • 冗長ネットワークで障害からのすばやい復旧が可能、これによりシステムの安定性を確保
  • アップリンクおよび長距離のアウトバウンド通信用に、最低でも3つの光ファイバーポートを装備
  • ネットワーク管理ソフトウェアを使いシステム監視が容易
Moxaのソリューション

タービン内の機器に接続するためのEDS-208A-M-SC産業用イーサネットスイッチ が、各風力タービン上部に1つずつ設置されました。上部に置かれたこのスイッチは光ファイバーポートを通じてタービンの底部にあるEDS-408A-2S1M-ST-Tスイッチに接続されます。
EDS-408A-2S1M-ST-Tスイッチには、3つの光ファイバーポートがあり1つはEDS-208A-M-SCへのアップリンク接続用、残りの2つは隣接している風力タービンへの接続用になっています。

このプロジェクトでは、非常に高度なセキュリティと可用性が求められており、DSTWではネットワーク障害時の迅速な冗長性確保のため、風力発電ファームのネットワークにリング型トポロジーを採用しました。また制御センターでは現場のスイッチとSCADAシステム、およびネットワーク管理サーバとの接続用にIKS-6726ラックマウント産業用マネージドイーサーネットスイッチを使用しました。さらにMoxaのMXviewネットワーク管理ソフトウェアをインストールしたことでネットワークトポロジーの自動的な検出やリアルタイムの警告情報の表示が可能になり、オペレーターがネットワークステータス状況を簡単に監視できるようになりました。

何故Moxaが必要?
  • EDS-408Aは、長距離のデータ通信のためにSTコネクターを備えた3つの光ファイバーポートを提供し、振動が多い風力発電ファームでの使用に適しています。
  • EDS-208A-M-SC、EDS-408A-2S1M-ST-T、およびIKS-6726の-40~75℃という幅広い動作温度により、極端な温度条件下でも安定したオペレーションが可能です。
  • EDS-408A-2S1M-ST-T および IKS-6726は、冗長性のあるTurbo Ringトポロジー技術をサポートし、リカバリータイムも20 ms以内で、システムの安定性とネットワークの可用性を高めます。
  • MXview ネットワーク管理ソフトウェアではトポロジーを自動検出することができます。