SAE J1939は、SAE(Society of Automotive Engineers)により提供され、CAN(Controller Area Network)バスネットワークの標準化されたプロトコルです。大規模発電機、高速道路用トラック、オフハイウェイ用機器、農業機械、建設機械およびその他の車両を含む大型車両産業のために設計された産業用ディーゼルエンジンに広く使用されています。通常、エンジン制御ユニット(ECU)は、これらの種類のデバイスを制御するために使用され、ECUに接続されたJ1939対応デバイスのステータスを監視するプロセス自動化のために、多くのアプリケーションがPLCを採用しています。
プロジェクトの展開中、システムインテグレータ(SI)は、異なるプロトコルやインターフェースの取扱いの複雑さといったものから、事前設定やトラブルシューティングに時間がかかり過ぎるといったことまで、いくつかの課題を解決する必要があります。これらの課題に関して、MoxaのJ1939プロトコルコンバータは使い易く、また、接続されたすべてのCANデバイスのステータスを監視する様々なメンテナンス機能を備えています。
MGate 5118 ゲートウェイシリーズは、PLC および SCADA の最もポピュラーな産業用プロトコルをサポートします。従って、J1939プロトコル対応デバイス(ECU) は、Modbus RTU/ASCII/TCP、EtherNet/IP および PROFINETプロトコルを使用する PLC および SCADA により監視と制御ができます。MGate 5118 ゲートウェイシリーズを使用することにより、様々なアプリケーションにおいて、まったく同じゲートウェイモデルを使用できます。
ミッションクリティカルなアプリケーションにおいては、ますます多くのデータの制御と監視を必要とするため、J1939対応デバイスは最大100のPGN(Parameter Group Numbers)をサポートします。従って、エンジニアは、いくつもの違ったPGN入力を検索するために何度もコマンドをセットする必要があります。しかしながら、MGate 5118には、ウェブコンソールをワンクリックするだけでPGNを自動的に検出し、設定時に繰り返すアクションをスキップする、という利点があるため、J1939対応デバイスとPLCを接続する際にエンジニアの作業がとても簡単になります。
さらに、MGate 5118ゲートウェイは、多くのJ1939対応デバイスが同じCANバス上に展開されていても、それぞれのJ1939対応デバイスを個別に認識できます。運用効率は非常に高くなり、総所有コスト(TCO)は、より低くなります。
MGate 5118ゲートウェイシリーズは、J1939プロトコルのトラフィックを監視するトラフィックモニタ機能がビルトインされているため、エラー数、パケット数、バスオフラインを含む接続されたCANデバイスのステータスをモニタできます。トラフィックモニタ機能は、CANデバイスのトラブルシューティングにも使用できます。この診断ツールは、ユーザがCANデバイス設定を確認するのに役立ち、J1939ネットワークアドレスを読み取ることによってCANデバイスの可用性を示します。さらに、MGate 5118ゲートウェイシリーズは、2つ以上のJ1939対応デバイスが同じCANバスに接続されている場合のLive List機能をビルトインしています。この機能は各デバイスから送信されたパケットのPGNとアドレスを表示し、ユーザにCANバスの負荷を測定する機能を提供します。
ケーブルの接続不良を検出するために、MGate 5118ゲートウェイシリーズは、ステータス監視機能と障害保護機能をサポートしています。ステータス監視機能は、ゲートウェイとCANデバイス間のケーブル接続不良をPLCに通知します。さらに、障害保護機能は、ゲートウェイとCANデバイス間のケーブルに接続不良があるときに、ユーザが事前に定義したアクションを実行します。
1ポート CAN-J1939-Modbus/PROFINET/EtherNet/IPゲートウェイ