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製品・技術情報

スマートメーター(AMR)

スマートグリッド(次世代送電網)の構築に必要不可欠な効率的な電力利用の要となる
スマートメーター(AMR) Automatic Meter Reading

  • 2011.06.16

高度なスマートメーターインフラストラクチャ

スマートメーター(AMR)は、スマートメーターからのデータ収集および解析を提供する高度なスマートメーターインフラストラクチャ(AMI)をベースとしています。適切にエネルギーを管理するキーの1つは、エネルギーの使用を正確に測定することです。測定は、効果的な管理ときめ細かく消費者行動に向けての第一歩の1つです。

AMIは、次の3つの大きな部分から構成されます : スマートメーター/コントロールセンタ/通信センタ

現在の実際の要求は、データコンセントレータとして家庭からのメーターデータを収集してその後、更なる解析を行うコントロールセンタにデータを送り返すために組込コンピュータを使用します。解析は、需要管理、差別的な電気料金の実行および新しい発電所が必要であるかどうかの決定のために使用できます。また、現在、多くの発展途上国では電力損失が40%以上と極めて高い状況にありAMRがこの損失を10%未満まで抑えることができると予想されています。

AMRシステムは、家電製品が使用する電力の読取ができるメーターとデータ収集、データコンピューティング、データ解析といったより複雑なタスクを処理することができるコンピュータを必要とします。これらのメーター、コンピュータ、およびソフトウェアプログラムを統合することによって効率的な読取と管理のためにインテリジェントかつ分散アーキテクチャを構築するためのソリューションを確立できます。

  • I-HD(In Home Display)、プロトコルホームゲートウェイデバイスプロファイル、ホームLAN (ZigBee、 ZigWav、PLC) キラーアプリケーション
  • スマートメータープラットフォーム、メーターIC CT、RTC、リレイメータキャリブレータメーターリング通信、アドバンスドメーターリング(TOU、RTP、CCP、電圧監視)、停電検出
  • 通信サーバ MDMS (メーターリングデータ 管理システム)、請求システム、I/F負荷、管理I/F、フィーダーオートメーションI/F
スマートメーター

このタイプの高度なメーターは、ローカルのメーターから情報を集めるために使用できます。また、電力消費の行動は、監視と請求目的のために記録および解析することができます。スマートメータープラットフォーム、メーター通信、メーターの校正、停電の検知を構築することによって容易に実行することができます。

通信センタ
通信センタは、スマートメーターとコントロールセンタ間の通信リンクを確立するための信頼できるネットワークとコントロールセンタを含んでいます。それは信頼できて安定したネットワークをデータ伝送に提供するために有線あるいはワイヤレスユニットのどちらかを通して動作するデータコンセントレータと称する強力なコンピューティングユニットを意味します。
コントロールセンタ
バックエンドセンターは、様々なサイトのメーターからの情報のすべてを蓄積して電力管理を最適化することを助けることができます。更に、MDMS(メーターリングデータ管理システム)、請求システム、同様に負荷管理および家庭または製造サイトのどちらかのエンドユーザへ送電する「ラストワンマイル」に対応するフィーダーオートメーションといった様々なシステムを構築するために使用できます。
AMRのための組込コンピュータ
Moxaの組込コンピュータは、更なる解析を行うために家庭およびコントロールセンタの両方のメーターからデータを収集する信頼性の高いプラットフォームを提供できることによりAMRアプリケーションのためのデータコンセントレータとして使用することができます。Moxaの組込コンピュータは、新しく発電所が必要であるかを決定するために電力需要管理および適切な差別化した電気料金を算出するために使用できます。
スマートメーターで使用する周波数帯:920MHz帯(日本)
当初、センサネットワークやスマートメータの新しいアプリケーションとしての無線周波数帯は、"950MHz帯"が割当てられました。しかし、国際協調、国際競争力の強化の観点から総務省は、2012年7月25日からセンサネットワークおよびスマートメータ用の新しい周波数"920MHz帯(日本では915.9~929.7MHzを使用する周波数帯)"を解禁しました。920MHz帯は、プラチナバンドやゴールデンバンドとも呼ばれ2.4G帯より到達性が良く、430MHzより高速伝送が可能なバランスの優れた周波数帯です。特に、2.4GHz帯と比べて電波としての特性上周波数が低い分だけ同じ送信出力でも通達距離が延びます。またノイズ等で電波の状況が悪い場合でも電波が強い分だけ改善が見込まれます。更に周波数が低い分だけ、これも電波としての特性上物理的な障害物(見通しでない場合)があっても回り込み効果があるために届き易くなります。また周波数帯が異なるので、2.4GHz帯で使用されているワイヤレスLANをはじめとするBluetoothその他の機器(規格)の電波の妨害・干渉が減り安定した通信が得られます。
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