2酸化炭素排出の上昇は、地球温暖化に繋がる問題として社会問題となっています。一方、今回の東北地方太平洋沖地震による原子力発電所の事故に伴い世界中で安全対策の見直しや新しい建設に対しての風当たりが強くなっています。そのため気象に左右され安定さにかける欠点があるにしてもスマートグリッドと組合せソーラー発電と共に風力発電は、地球に優しい再生可能エネルギーとして今後、わが国でも重要な役割を担うことは間違いありません。
これらの再生可能エネルギーアプリケーションで使用するネットワーク製品は、苛酷な環境に耐えるために産業グレードの耐久性と品質を必要とします。風力発電ファームは、一般的に冬場でマイナス数十度、あるいは夏場で40℃以上の極端な温度、砂埃、振動、風速のある陸上や沖合の波の激しい厳しい環境に建設されます。これらの環境アプリケーションで使用するネットワーキング製品は、産業グレードの耐久性と品質が要求されます。一方、風力発電ファームは、広大なエリアに展開され風力タービンタワー間の距離は、数キロにわたるため通信が非常に重要なファクターとなります。 また、風力タービンは、電気的な各種の干渉を受けやすく不安定な伝送およびデータ損失を防止するために高い信頼のある耐干渉能力が要求されます。これらの状況を考えて風力発電ファームには、厳しい環境でのリモート監視および制御のために長距離伝送能力を備えた堅牢なネットワーキングデバイスを使用することが必要不可欠です。
それぞれの風力タービンタワーは、PLC、電力インバータ、コントロールボードおよびI/Oデバイスを備えた制御ボックスを備えています。風速、風向、シャフト軸回転速度、および他の多くのファクターをサポートするセンサからのデータを収集しPLCに送ります。風向を検出することによって制御システムは、最大の発電量を実現するために適切な風向きに風力タービン全体を回転させるモータ駆動のヨーギアーを使用します。すべての風力タービンは、ローカル・エリアネットワーク(LAN)に接続されイーサネットを使った各風力発電タワーの制御ボックスは、ファイバーベースのタワーにリンクすることによりリダンダントリングLAN接続を利用することできます。LANは、収集されたデータの解析、タービンセッティングの調整、オペレーションおよびメンテンス要員へのインテリジェントアラーム能力を提供するSCADAと制御システムで動作するリモートコントロールステーションに接続されます。
各風力タービンタワーに関してMoxaのEDS-300シリーズアンマネージドイーサネットスイッチは、制御ボックス中で使用するオプティカルファイバーをカッパーイーサネット媒体に変換します。風力タービンタワーのベースは、スリムフォームファクタ設計のEDS-408A 3FOマネージドイーサネットスイッチを使用します。また、ワイドに分散した風力タービンを接続するための3ファイバーポートの3番目のファイバーポートを使用してタワー制御ボックスへのアップリンクに使用します。
MoxaのEDS-408A 3FOシリーズマネージドイーサネットスイッチは、広大な距離に展開された風力発電ファームネットワークの長距離ファイバー伝送を提供します。マネージドまたはアンマネージドモデルは、リダンダントレイアウトが必要かどうかにより使用されます。EDS-408A 3FOマネージドイーサネットスイッチは、追加のケーブリングコストを削減できるMoxaのTurbo Ringトポロジーによるネットワークリダンダントを提供します。すべてのMoxa製品は、陸上または海上において安定した風力発電ファームのオペレーションを保証するために高いMTBF、高信頼性、EMI免疫、DNV認証およびワイド動作温度をサポートします。
EDS-408A-3FOシリーズ
8ポートマネージドイーサネットスイッチ