製品・技術情報
海洋および沖合アプリケーションの産業用イーサネット技術
大型船舶、洋上風力発電、沖合石油掘削プラットフォームなどの
アプリケーション近代化に必要不可欠
- 2010.10.26
無人
港湾電力変電所の監視システム
基隆港(台湾北部にある最も重要な商業港)は最近、新しいSCADAシステムを使った変電所制御システムへアップグレードしました。合計7つの変電所が基隆港の周辺9km以内に位置しています。基隆港すべてのオペレーションおよびマネージメントに関しては、KLHB(基隆港湾局)が管理をしています。また、ドックで使用するネットワークデバイスをリンクするために、ファイバーオプティックケーブルを使用しています。効率的に電力を港に供給する、7つの変電所の監視およびコントロールをするために、KLHBはPLCおよびカスタムメイドのSCADAシステムを使用して、数百もの電力計のオペレーションを行っています。データは、MoxaのEDS-308産業イーサネットスイッチとファイバーネットワークとを組み合わせ、中央管理室に送ります。更に、セキュリティの増大および事故の記録をするために、KLHBはMoxaのVPort2140ビデオサーバおよびSoftDVR proを使用して、無人の変電所を監視するためのビデオ監視システムを構築しました。
システムの概要
安全保障上の理由から、KLHBは各変電所の電力デバイスおよび出入口を監視するために、1台あるいは2台のカメラを設置しています。従来、監視用のDVR(Digital Video Recording)をセットアップする場合、ビデオ信号を中央管理室に伝送するためには、長さ9kmにわたり同軸ケーブルを使用するため、大変高価となりました。一方、近代的なソリューションとして、既存のネットワークをベースとしたリモート監視テレビシステムを構築するために、VPort 2140ビデオサーバおよびSoftDVR Pro監視ソフトウェアを使用した、Moxaビデオネットワーキングソリューションを使用することができます。更に、中央管理室はSCADAシステムを使用して、PLC経由で変電所の電力デバイスを監視およびコントロールを行い、監視カメラからのビデオストリームは各々、VPort 2140のWebページにアクセスするWebインターフェースを使用するシステムを構築できます。また、すべての変則的なイベントおよび条件をコントロールすることにより、各変電所のデータおよびビデオを同時に監視する最適な方法を提供することができます。
何故Moxa？
- Moxa EDS-508シリーズの産業用イーサネットスイッチは、DNVおよびGLタイプ認証および主要な産業規格を取得しているので、厳しい船舶の環境における信頼性のあるオペレーションを確実にします。
- Moxa VPortシリーズビデオサーバは、いつでもどこでも、リモートアクセス、コントロール、監視をサポートします。
- イーサネットワークをベースとした監視システムは、インテグレータにとってメンテナンス、修理、アップグレードに便利です。
- IPベースのネットワーキングは、他のシステムおよびアプリケーションとの統合が容易にできます。
- EDS-308-MM-SCは、長距離伝送を実現できるファイバーオプティックをサポートしています。
- EDS-308シリーズスイッチは、過酷な船舶環境に耐える動作温度 0 ～ 60℃をサポートします。(Tモデルは、-40 ～ 75℃をサポート)。
キーとなる製品
- VPort 2140
4チャンネルMJPEG ビデオサーバ -
- アナログビデオ - イーサネット変換
- リアルタイム表示および録画
- 表示およびコンフィギュレーションのためのビルトインWebサーバ
- Webブラウザからリモートアクセスおよびコントロール
- Moxa SoftDVR Lite無償バンドル
- EDS-308シリーズ
アンマネージドイーサネットスイッチ -
- 異常発生時のリレー出力アラーム
- リダンダントデュアル24VDC電源入力
- ブロードキャストストームプロテクション
- 動作温度 -40 ～ 75℃ サポート