ICF-1171I-M-ST

ICF-1171Iシリーズ CAN - ファイバーコンバーターは、2つのCAN (CAN 2.0)、2つのCAN FD (ISO CAN FD) デバイスまたはネットワークをシングルモードまたはマルチモードのオプティカルファイバーケーブルで接続するためにペアで使用します。ICF-1171I CAN - ファイバーコンバーターは、CANインターフェースに対して2kVの絶縁保護と冗長用デュアル電源入力を提供し、CANシステムが中断することなく動作することを保証します。

ICF-1171Iシリーズは、システムの重要なセグメントを他のCANネットワークから分離して保護することができ、プロトコルに依存しないため、すべての異なるCANプロトコルおよびフレーム長で動作することができます。つまり、CAN (CAN 2.0) やCAN FD (ISO CAN FD) をベースとした上位レイヤーのCANプロトコルは、ICF-1171Iシリーズを介して動作させることができます。2つのCANデバイスをオプティカルファイバーケーブルで接続する場合、ICF-1171Iシリーズはペアを必要とします。

ICF-1171Iを使用した典型的なシナリオ

通常、CAN (CAN 2.0) または CAN FD (ISO CAN FD) システムのトータル伝送距離は、ICF-1171Iコンバーターを使用して2km (マルチモードファイバー) または40km (シングルモードファイバー) 延長することができます。ICF-1171IとICF-1171Iは、ポイント・ツー・ポイント接続が可能です。

CAN bus側 (ファイバー側を含まない) の伝送距離は、ISO 11898規格の"ボーレート"によって制限されます。ボーレートが速いほど、伝送距離は短くなります。

CAN Bus伝送距離の延長

CAN 2.0またはCAN FDシステムのトータルの伝送距離は、ICF-1171Iを使用することにより、CANボーレートに関係なく、最大2km (マルチモードファイバー 62.5/125μm) または最大40km (シングルモードファイバー 9/125μm) 延長することが可能です。

さまざまな通信シナリオを容易に実現可能

2つのCAN 2.0ネットワークまたはCAN FDネットワークは、異なるボーレートを使用して相互に通信できます。ICF-1171Iコンバーターは、コネクテッドCAN 2.0デバイスのボーレートを自動的に検出し、ボーレートを自身に適用することができます。従って、ユーザーは、コネクテッドCAN 2.0デバイスのボーレートを知る必要はありません。これは非常に便利な機能です。また、ロータリースイッチで事前定義された値に設定することができます。なお、ボーレート自動検出はCAN (CAN2.0) のみ対応し、CAN FDには対応していません。

通信問題を容易にトラブルシューティング

CAN busまたはファイバーリンクに問題が存在するかどうかを確認することは簡単です。ICF-1171Iコンバーターには、ファイバーリンクのステータス、ファイバー通信のステータス、CAN busステータス、CAN bus通信ステータスをLEDで表示します。