このブログのドキュメントでは、いくつかのシングルチャンネルKvaser CANインターフェースを比較します。
この目的は、新製品のKvaser U100/U100Pインターフェースが、Kvaserの既存のLeafインターフェース製品シリーズと比較して、どれほど高速であるかを証明することです。これらの数値は、他のマニファクチュアラーのCANインターフェースの優れたパフォーマンスのベンチマークとなります。アプリケーションに応答速度を必要とする場合、Kvaser U100/U100Pの応答時間を信じる必要があります。
極端な場合、Kvaser U100は、Leaf Lightの最大4倍、Kvaser Leaf Proインターフェースのほぼ2倍の速度になることを示しています。
Kvaser Leafインターフェース
Kvaser Leafインターフェースは、堅牢で信頼性に優れたCANインターフェースであることが証明され、多くのアプリケーションで使用されています。Kvaser PCIeインターフェースよりもパフォーマンスが優れているのは、短遅延(latency)が要求される場合のみです。
Leaf Lightシリーズは、基本的な機能を提供し、多くの標準的なアプリケーションで使用されています。Leaf Pro シリーズは、エラーフレーム生成やサイレントモードなど、高度な機能と拡張パフォーマンスを備えています。
Kvaser U100インターフェース
Kvaser U100およびU100Pシリーズは、いくつかの非常に興味深い機能を導入しています。
Kvaser U100とKvaser U100PはどちらもCAN FDをサポートしています。
上記の機能に加えてKvaser U100およびU100Pには重要な新機能があります。
Kvaser U100 USB通信は、Kvaser Leafシリーズと比較してはるかに最適化されています。U100にはUSB通信とCAN通信の両方を同時に処理する能力があるためCANフレームのスマートな"repacking and bundling"を行う必要はありません。 これは、よりハイレベルのプロトコルに大きな影響を及ぼします。U100シリーズは、Kvaser Leaf Proに比べて最大75%高速です。U100をKvaser PCIe CANインターフェースと比較します。
CAN busでメッセージを送り、相手にメッセージを受信させ、相手がそれに対応する応答を返送させます。これでCAN Q&Aの定義ができました。
1秒間にいくつのQ&Aを送ることができますか?
処理できるメッセージの量を制限するいくつかの要因があります。
インターフェースを比較するとき4つの異なるセッティングを使用します。
Bitrate ID DLC Max no of Q&A/s
1000 11bit 0 10416
1000 11bit 8 4464
500 11bit 8 2232
250 11bit 8 1116
1000 kbit/秒のビットレート、11 bits IDおよびペイロードとして0 byteのCANフレームを送る場合、bus上に存在することができるCANフレームは、20833/秒までです。従って、Q&A/秒の最大数は、20833/2 = 10416 PP/秒です。
ソフトウェアに遅延がまったくなく、インターフェースにも遅延がない場合、最大10416PP/秒を取得できるはずです。
ソフトウェアとインターフェースに遅延はありません! さて、超伝導と量子コンピュータに基づいてハードウェアを構築できるようになるまでは、ソフトウェアとハードウェアに遅延があることを受け入れなければなりません。(Yes、それは正解です。これらはハードウェアで実行されるのでソフトウェアの遅延はありません)
いくつのQ&Aを期待できますか?
DELPHI (Pascal) で書かれた簡単なテストソフトウェアを作成し、Kvaser CANlib SDKのGlobal Callback機能を使用します。プログラムは、典型的なCANアプリケーションとして動作する必要があるため最適化を試みていません。
手順は非常にシンプルです。メッセージを送り、応答を待つ手順を繰り返します。ソフトウェアが1秒あたりに何回実行するかをカウントします。
Q&A対戦相手
PingPong 順序、順番を実行する場合、対戦相手が存在する必要があります。
今回は、Kvaser PCIEcan HS v2インターフェースを搭載した標準のWindows 10ワークステーションを使用しています。マシン上で実行されるソフトウェアは、bus上にCANメッセージがあるかどうかをチェックし、それらを読み取り、すぐに返送します(送信者に返送します)。
このソフトウェアは、単に単純に書かれ、最適化されていません。
Diagram 1, Kvaser U100, 1Mbit/s, 0 byte DLC
テストは、2.5秒間続きます(X軸は秒単位の時間)。100PP/秒の送信を開始し、テストの最後に10000 PP/秒を送信することを目指します。
100 PP/秒で開始し、約4750 PP/秒で曲線が平坦になることがわかります。
1Mbit/s, 0 DLC 1Mbit/s, 8 DLC 500Kbit/s, 8 DLC 250Kbit/s, 8 DLC
U100/U100P 4758 2787 1678 934
Leaf Pro HS v2 2719 2002 1335 802
Leaf Light HS v2 988 988 988 496
上記のテストでわかるようにKvaser U100およびKvaser U100Pは、常にLeaf LightおよびLeaf Proよりも高いスループットを提供します。
これらは、固定マウントのKvaser PCIEcan HSv2とほぼ同じ速さです。それらを比較するとKvaser U100とKvaser U100Pは、PCIeカード機能の約85〜95%に到達します。
Bitrate ID DLC
Setting 1: 1 Mbit/s 11bit 0 bytes
Setting 2: 1 Mbit/s 11bit 8 bytes
Setting 3: 500 kbit/s 11bit 8 bytes
Setting 4: 250k bit/s 11bit 8 bytes
Lars-Göran "HELGE" Fredriksson
フィールドアプリケーションエンジニア
※ リンク先は全てKvaser英語サイトになります。