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産業用IoTのメリット-すべての産業分野に関わるビジネスへの利点

  • 2017.06.30
産業用IoTのメリット
すべての産業分野に関わるビジネスへの利点

産業用IoT(IIoT)は、適切なネットワーキングインフラストラクチャに投資している企業に、新たな成長機会をも提供します。産業用IoTの動きは、初期段階にある中で、産業用またはアプリケーションに関係なく、いまや接続性とセキュリティ対策の投資に効果を発揮します。

一般的に産業用IoTエクスペリエンスに移行する企業:
  • より深いパフォーマンスの分析

    オペレーションマネージャは、接続されたオートメーション機器を使用して、これらのデバイスのパフォーマンスを活用し、分析のために必要な有意義なデータを抽出するために利用することができます。過去においては、これらの情報は、計算が困難すぎる、または、計算に手間をかけるまでもない、と考えられていました。今日の技術により、データを引き出すことはそれほど困難ではなくなり、貴重なリアルタイムのパフォーマンスを提供することができます。

  • 予知保全によるコスト削減

    予知保全は、機器の状態統計を分析することによって実現できます。目標は、マシンが正常な動作をしている間に絶えず監視し、機器の交換または注意を必要とする兆候がある場合にシステムオペレータに警告することによって、機器の故障を予測することにあります。予知保全により、システムオペレータは、機器のパフォーマンスや条件の異なるさまざまな範囲において測定を行い、データ収集と分析をし、その情報を使用して、アプリケーション全体をより適切に管理することができます。

  • 運用効率の向上

    システムオペレータは、センサや自動化装置内のデータにアクセスすることを通して、リモートマネジメントおよび予知保全技術を組み合わせて運用効率を向上させることができます。IIoT対応アプリケーションの即時の効率向上は、メンテナンスオーバーヘッドの削減です。リアルタイムのパフォーマンス指標をオペレーションマネージャに提供することで、システムのメンテナンスを定期的に実行する必要をなくし、戦略的にスケジュール化することが可能となります。

産業用IoTへの適用

すべての製品や機器が、すぐにインテリジェント化や接続をする必要があるわけではありません。しかし、産業用IoTの進展に伴い、石油およびガス、電力、ファクトリオートメーション、高度交通管制システム(ITS)の多くの顧客にとって、産業用コネクティビティへの投資は、すでに実を結びつつあります。実際のいくつかのIIoTアプリケーションと、これらの各企業が、どのように効果を上げているかについて紹介します。

応用例:

広範に展開しているリモート油井において、サービスエンジニアが、リモートサイトにある各油井にまでその都度出向かずに生産状況を監視するにはどうしたらいいのでしょうか? それには、いくつかの重要な産業用ネットワーク機器を投資して、各リモートサイトと中央コントロールセンタ間の、信頼性の高い通信チャネルをサポートする必要があります。

インテリジェントのゲートウェイを使用してデータロギングをサポートすることで、冗長イーサネットまたはワイヤレスネットワークをリモートネットワークに接続することができます。これにより、圧力、流量、温度などの生産データを継続的に保存し分析することで、異常な状態に対してリアルタイムで認識することができ、システム障害や設備機器の劣化の可能性を大幅に低減します。

この産業用IoT機能をサポートする接続性を認識することで、コストのかかる運用上の問題を防止または回避できます。

実際に使用したシナリオの詳細については、「ケーススタディ」をダウンロードしてご覧ください。

ケーススタディ:リモート油井監視とデータ収集

ケーススタディ リモート油井監視とデータ収集

20の油井アプリケーションは、リモートセントラルサーバとコントロールセンタに直接リンクし、遠く離れたロケーション(または大陸)から、リモートオペレーションコントロール、監視、およびシステム診断を可能にします。現場の技術者やサイト管理者は、SMSや電子メールで重要な油井のイベント通知を受け、Web対応のスマートフォン、ノートパソコン、タブレットを使用して、現場からのリモートビデオ画像やセンサの読み取りにアクセスすることができます。従来のSCADAは、ワイヤレスおよびシリアルリンクの両方を介して顧客の産業用規格の流量計、センサ、IPカメラと完全に統合されることで、サイトでの生産の詳細な監視が可能となります。インジェクション、パイプライン、または水および破砕流体プロセスの詳細なリアルタイムの概要がすべて利用可能となります。コントロールセンタでは、セントラルセルラーモデムがUL Class 1, Division 2 IPカメラのネットワークからの画像を受信し、イベントドリブンイメージとビデオ画像をネットワークサーバに自動的に保存します。

その他の産業用IoTケーススタディ

ケーススタディ リモート油井監視の優れた可視化を低コストで実現

ケーススタディ:
リモート油井監視の優れた可視化を低コストで実現

カタールが運営するソブリン石油会社は、ペルシャ湾の過酷な砂漠と沿岸に分散した数百の油井を、26の独立したワイヤレスアクセスポイント(AP)にリンクするという課題に直面しました。各油井ネットワークは、将来のデータ収集とコントロールの進歩に対応するために、安全かつスケーラブルである必要がありました。また、このソリューションは、坑井基地(レイヤー3)と油井(レイヤー2)の両方で、高度な産業化をする必要がありました。

ケーススタディ 都市の高度交通管制システム(ITS)のためのリモート資産管理

ケーススタディ:
都市の高度交通管制システム(ITS)のためのリモート資産管理

スマート都市においては、高度交通管制システム(ITS)は、すでに人々の日常生活に欠かせない存在となっています。都市交通担当部署にとって、このような複雑なシステムを円滑に運用することは大きな課題です。ITSの管理において経験的にいくつかの課題となるものは次のとおりです:

  • 監視の課題
  • コントロールの課題
  • オーバーヘッドの課題

ケーススタディ デジタル広告ボード用リモートコントロール監視システム

ケーススタディ:
デジタル広告ボード用リモートコントロール監視システム

デジタル広告サービスプロバイダはしばしば、デジタルディスプレイの故障によるダウンタイム問題を迅速に解決する課題に取り組んでいます。多くの場合、クライアントとの契約により、24~48時間以内にディスプレイ停止を復元する必要があります。デジタルビルボードおよびサイネージの稼働時間を維持する上で経験的にいくつかの課題となるものは、次のとおりです:

  • オーバーヘッドの課題
  • アクセシビリティの課題
  • 点検する場所の課題

■ IIoTのサクセスストーリーについては、合わせてこちらもご覧ください: