1. ホーム
  2. 技術情報
  3. Moxa
  4. マシンとオペレータ間のコラボレーションを簡素化するソリューション カタログ

技術情報

Moxa

マシンとオペレータ間のコラボレーションを簡素化するソリューション カタログ

  • 2018.10.19

南アフリカの高い評価を得ている自動車製造施設では、生産プロセスを通して車両を移動させるためにOTS(overhead transfer system)を必要としました。OTSは、車両を塗装施設から車両が組み立てられた場所に輸送します。このプロセスを実行するためにオペレータは、グラブを使用して組立セクションに車両を送り、そこで第2のオペレータがグラブを制御して車両をコンベアベルト上に下します。この転送が円滑に行なうためには、オペレータがコマンドを送信した後に遅延が発生することが許されません。

このプロセスは、比較的簡単に見えるかもしれませんがプロセスを円滑に進めるためには、信頼性の高いネットワークアーキテクチャを必要とします。現場全体に配置された各キャビネットには、アームを操作するモータスピードとグラブのリフティング機構を制御するために使用する可変速度ドライブ(VSD)が組み込まれています。このプロセスの最も重要な部分は、オペレータがグラブを操作するために産業用ネットワークプロトコルEtherNet/IPをサポートするPLCを使用していることです。

製造現場のキャビネット内部に設置された機器は、有線による通信を使用していますがキャビネット間の通信は、Wi-Fiを介して行われることでケーブルのコストを削減します。ワイヤレス通信によりオペレータは、キャブ(組立前の車両のフレーム)がどこにあるかを知ることができ、衝突などの問題の発生を回避することができます。従って、メインコントロールキャビネットには、信頼できる強力なWi-Fiコネクションが必要となりキャブが製造施設全体を移動する際にキャブの制御および監視ができるようになります。

グラブが確実に動作するためには、3つの重要なシステム要件を満たす必要があります:

1. 車両が効率的に移動することを保証する信頼できるネットワーク

産業現場において、オペレータとグラブ間のデータ伝送は、信頼性が高く、製造プラントが効率的かつ安全性を保持することが不可欠です。更に、ワイヤレスコネクションは、生産ラインでの衝突を回避する上で非常に重要な役割を果たすことによりダウンタイムの発生を抑え資産や作業員に対する障害を避けることができます。
このプロジェクトにとってオペレータとマシン間の通信が非常に効率的に実行できる大きな理由の1つは、産業グレードのMoxaのSDS-3008スマートスイッチを使いオペレータの要件を満たすために特別に設計されたアクセス量マネージメント機能を提供できることにあります。大規模な製造現場において採用されるEtherNet/IPベースのPLCでは、ブロードキャスト問題に遭遇することがよくあります。しかし、SDS-3008は、アクセス量のフローを管理できるため、この問題は回避することができます。アクセス量マネージメント機能は、アンマネージドスイッチでは利用することができません。また、マネージドスイッチにはこの機能性がありますが、オペレータは、設定を実行するためにITの専門知識に精通している必要があります。
もう1つのMoxaのSDS-3008の大きな利点は、plug-and-playデバイスを使用することを好むOTエンジニア向けに設計されているため一般的にマネージドスイッチを頻繁に使用するOTエンジニアが設定に多大な時間を費やすことなく実行がすることができます。更に、Wi-Fiネットワークへのスムーズかつパワフルで効果的な通信を実現するために製造現場において常に発生する電波干渉を避けることができる産業用の堅牢な設計のMoxaのAWK-1131AワイヤレスAPおよびAWK-1137Cクライアントが使用することができます。

2. メンテナンスを簡素化する産業設計と使いやすいネットワーク機能

自動化業界での運用効率を向上させるためにオペレータは、HMIまたはSCADAシステム上でシステムのステータスを直接監視することができます。MoxaのSDS-3008は、オペレータがHMIからネットワークを可視化できることを可能にするEIPを含む3つの最も一般的に使用されるデバイスに組み込まれたIAプロトコルを備えています。これによりオペレータは、使い慣れたシステムを使用することができ、ネットワーク上で発生するあらゆるイベントにリアルタイムで対応することでシステムのダウンタイムを最小限に抑えることができます。

3. 制限されたスペースに設置するために必要なコンパクトで柔軟性のある取り付けオプション

産業用キャビネット内の限られたスペースは、製造現場のオートメーションエンジニアやシステム事業者にとって多くの課題となります。MoxaのSDS-3008およびAWK-1137Cは、パームサイズ形状でありさまざまな設置オプションをサポートしているため、ほぼすべての産業用キャビネットにフィットすることができます。Moxaのデバイスを使用することでオートメーションエンジニアおよびシステム事業者は、ワークアラウンド(システム上で問題が発生した際の応急措置)を必要としないソリューションを使用して導入時間を短縮することができます。

Moxaのソリューション

Moxaの有線および無線通信ソリューションは、製造環境に最適です。
詳細については、下記のアプリケーションノートをダウンロードしてください:

スマートスイッチ アプリケーションガイド

スマートスイッチ アプリケーションガイド
  • スマートスイッチとは?
  • エレベータ運用
  • ボトリングプラント
  • FMCS
  • 自動マテリアルハンドリング

マシンにWi-Fiコネクティビティを容易に構築

マシンにWi-Fiコネクティビティを容易に構築