NPort S9650I-16-2HV-E-T

NPort S9650Iシリーズ 8/16ポート RS-232C/422/485 産業用デバイスサーバーは、フル機能のマネージドイーサネットスイッチをビルトインし、特に、変電所の厳しい環境条件に対応した設計がされています。ファイバーとワイヤーイーサネットポート両方をサポートしているため、デバイスサービスとイーサネットスイッチを組み合わせることで、ユーザーが、NPort S9650I自体および接続されたシリアルデバイスを容易にインストール、管理、およびメンテナンスすることができます。

厳しい変電所環境に対する電磁適合性

NPort S9000シリーズは、変電所および産業用オートメーションアプリケーションで頻繁に発生する電力サージやEMIによる機器の損傷を防ぐために、高レベルのサージ保護をサポートしています。また、-40～85℃の動作温度範囲と亜鉛メッキ鋼製ハウジング収納のNPort S9000は、幅広い産業環境に最適です。さらに、NPort S9000のデュアル電源は、冗長性とワイドレンジの電圧入力の両方を提供します。HVモデルは、88～300VDCおよび85～264VACの電源入力を備えています。

IEC 61850 MMS (Manufacturing Messaging Specification) を使うPower SCADAによりメンテナンスが容易

Power SCADAアプリケーションの現在の傾向は、IT機器 (スイッチ、ルーターなど) とIED (センサー、アクチュエーターなど) の両方をMMSプロトコルで制御および監視することです。これは、従来の最も一般的なマネジメントアプローチであるITデバイスの監視制御/管理を行うSNMPとMMSを使用してIEDの監視制御/管理を行うマネジメントアプローチとは対照的です。実際には、SIは、独自の通信プロトコルを使用するさまざまなレガシーデバイスを管理する必要があります。NPort S9000デバイスサーバーは、MMSをITタイプのデバイスに統合したpower SCADAアプリケーションのために特別に設計された、世界最初のデバイスサーバーです。NPort S9000は、MMSを使用してシリアルレガシーデバイスの監視をサポートします。

Modbus/DNP3プロトコルゲートウェイをサポート

NPort S9000シリーズは、すべてのタイプとサイズの産業用Modbus/DNP3ネットワークを統合するために最大限の柔軟性を提供します。NPort S9000は、シリアルとイーサネットのマスターを含むほぼすべてのマスター/スレーブを組み合わせて、Modbus TCP、ASCIIおよびRTUデバイスを統合する設計がされています。また、NPort S9000デバイスサーバーは、DNP3シリアルとDNP3 IP間のプロトコル変換をサポートします。すべてのモデルは、産業用に堅牢に構成され、DINレールマウントが可能です。

IEC-62443/NERC CIPベースのサイバーセキュリティ機能

NPort S9650Iシリーズは、ハイレベルのサイバーセキュリティを提供するIEEE 62443/NERC CIPベースのセキュリティ機能を備えています。サイバー攻撃からミッションクリティカルなネットワークを保護することは、ネットワークのダウンタイムの拡大により致命的な損失を被る可能性のある産業用オートメーションアプリケーションの最優先事項です。

IEEE 1588v2およびIRIG-B時間同期機能をサポート

NPort S9650Iシリーズは、IEEE 1588とIRIG-B時間同期をサポートするモジュラー設計を採用し、異なる通信プロトコルを使用する複数のタイプのインテリジェント電子デバイス (IED) を相互接続して同期することができます。時間ソースはIEEE 1588 v2を介して提供され、シリアルポート経由または専用IRIG-B BNCコネクターを介してIEDにディストリビューションするためにIRIG-Bに変換します。

デバイスレベルでのリング冗長性

産業用オートメーションに必要なデバイスレベルの通信ネットワークは、デバイスプロセスの制御と監視に使用するため、非常に重要です。これらの通信の信頼性は、デバイスレベルでのリング冗長性に依存し、最も厳しい制御アプリケーションをサポートするための高速ネットワーク障害検出と再コンフィギュレーションを提供する設計がされています。NPort S9000シリーズは、フル機能のNPortデバイスサーバーと産業用スイッチを統合してシリアルおよびイーサネットデバイスを同時に機能させます。さらに、NPort S9000は、標準のSTP/RSTPとMoxa独自のTurbo RingまたはTurbo Chain 2冗長プロトコルを使い、リング冗長性を実現することができます。このオールインワン設計を使い、デバイスネットワークの最適化および簡素化が実現でき、さらに信頼性を高めることができます。