技術情報
産業用ネットワークソリューション / 鉄道
2017/11/08

Moxa
列車と地上間の包括的なワイヤレスコネクティビティ
概要
信頼性の高い列車 - 地上間通信の開発
現代の鉄道車両システムにおける最大の課題のひとつは、高速で走行する列車と沿線間の安定した通信を確立することです。列車 - 地上間の双方向通信にはワイヤレス技術が広く用いられており、それぞれの鉄道システムに適したワイヤレス技術を選択することが不可欠です。Moxaは、世界中で導入されている数多くのワイヤレス通信システムを開発してきました。沿線向けには列車 - 地上間通信用のワイヤレスAPラインナップを、車内向けにはワイヤレスクライアントと複数のWANプラットフォームを、それぞれ取り揃えています。Moxaのソリューションは、さまざまな環境において、信頼性の高いワイヤレス通信の構築を可能にします。
複数の鉄道システム向けの列車 - 地上間ワイヤレスソリューション
WLANソリューション
信頼性とコストが重要な考慮事項であるCCTVやCBTCシステムなどのアプリケーションに適しているいう理由から、列車 - 地上間通信を容易にするために、WLAN技術が幅広く使用されています。しかし、CCTVやCBTCシステムの信頼性の高いオペレーションを実現するには、2つのシステム固有の異なるネットワーク要件を考慮する必要があります。
WWANソリューション
乗客の快適性を高めるため、多くの鉄道事業者が車内のワイヤレスサービスを導入しています。LTE規格は、従来のソリューションと比較してより広い帯域幅をサポートし、、ハンドオーバー時間も短縮されているため、乗客の車内インフォテインメントを向上させます。
WLAN&WWANソリューション
WLANとWWANを1つの製品に統合する主なメリットは、ユーザーが特定のアプリケーションに最適な技術を確実に使用できることです。長距離を走行する列車は、さまざまなシナリオに遭遇するたびにワイヤレスネットワーク接続を最適化する必要があります。
推奨製品
- TAP-213シリーズ
- IEEE 802.11nワイヤレスAP/クライアント
-
- 冗長デュアルDC電源入力またはPoEによる電源供給が可能
- 堅牢なIP68保護等級のハウジング
- -40~75℃のワイド動作温度モデルも提供
- EN 50155規格の必須試験項目に準拠
- EN 50121-4規格に準拠
- コントローラーベースのTurbo Roaming技術により、ローミング時間50ミリ秒未満を実現
- WAC-2004シリーズ
- 産業用ワイヤレスアクセスコントローラー
-
- APコントローラーとモバイルIPホームエージェントの2 in 1
- ミリ秒レベルのコントローラーベースTurbo Roaming
- IEEE 802.11i規格に準拠
- レイヤー2とレイヤー3の両方のネットワークをサポート
- モバイルIP技術を使用して、レイヤー3ネットワークにおけるサブネット間コントローラーベースのローミングを実現
- シングルまたはマルチコントローラーのネットワークトポロジーでコントローラーベースのローミングをサポート
- UC-8580シリーズ
- RISCベース マルチWWANコンピューター
-
- EN 50155規格の必須試験項目に準拠
- 過酷な環境での使用に対応する-40~70℃ (Tx) 動作温度範囲
- 1つのセルラーモジュールあたり最大3つのWWAN接続と2つのSIMカードスロットをサポート
- 1つのWLAN (IEEE 802.11a/b/g/n/ac) 接続をサポート
- シングルサイドI/O設計により設置スペースを削減