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製品・技術情報

産業用PoEソリューション

インターネットを通して産業デバイスに電源供給

  • 2010.09.29
PoEとは?

イーサネットを通して電力供給 : Power over Ethernet(PoE)技術は、簡略化された柔軟なネットワークインフラストラクチャで時間、コストおよび労力の削減に努める企業に対してだけでなく電力供給制限を克服するネットワークアプリケーションを導入するための優れたソリューションです。PoE技術は、電力とデータを同じイーサネットケーブル上のネットワーク化されたデバイスへ供給します。そのため、ACコンセントがない場所でさえイーサネットケーブルが利用可能であるため、どこへでもデバイスを設置できます。最も重要なことは、追加のハードウェアアップグレードが必要ありません。

PoE規格

PoEは、IEEE 802.3afおよびIEEE 802.3at規格に対応します。

多くのPoEデバイスは、IEEE 802.3afを備え最高15.4WのDC電源を各PoE対応デバイスへ供給します。しかし、実際にPD(パワードデバイス/受電機器)で利用できるのは、僅か12.95Wです。この電力の減少は、ケーブルの電力損失に起因しています。この制限のために多くのPDは、オプションとしての補助電力供給のためにもう1つのコネクタを備えています。これを使用すれば、イーサネットコネクタへの電力供給が不十分の場合または、突然電源が途切れた場合でもデバイスに予備電源を提供します。
IEEE 802.3at規格(別名PoE+)は、最大30Wの電力を供給できるので、高性能のPTZ(Pan-Tilt-Zoom)IP防犯カメラのような、大量に電力を必要とする機器に対する電力供給を目的としています。セキュリティ強化の増大がますます要求される中で、PoE+は、今すぐに必要とするだけでなく、明日への解決策にもなります。

MoxaはPoE関連製品を開発し、改善し続けています。現在のPoE製品に加えて、INJ-24 PoE+、PoEインジェクタと同様に2つの新しいスイッチモデル(EDS-P206AEDS-P506A)をPoE製品ラインナップに加えました。Moxaは、高電力を必要とする周辺機器の要求に対応するために、多くの選択を提供します。

PoEインジェクタとスプリッタにできることは何ですか?

PoE技術の活用は、非常に容易です。単純にすべての非PoEデバイスをPoE対応デバイスに取り替えてください・・・。しかし、完全なインフラストラクチャの切り替えを必要としない場合とか、小規模な拡張を求めているだけならばどうでしょうか?答えは単純です。それは、PoEインジェクタとスプリッタを使用することです。PoEインジェクタとスプリッタによってPoEをサポートするために既存のインフラストラクチャをアップグレードすることができます。

非PoEスイッチが、イーサネットケーブルを通してデジタルデータと電力をPoEデバイスに供給するのを可能にするためにPoEインジェクタを使用します。非PoEデバイスに対してデータと電力をPoEスイッチから2つの異なる出力に分離するためにPoEスプリッタを使用します。PoEインジェクタとスプリッタによってPoE能力を獲得するためにすべての既存の非PoEデバイスをPoEデバイスに交換する必要はありません。

24/48VDCサポートの意味することとは何ですか?

現在、PoEデバイスは48V電源入力を提供するだけなので、24VDCが唯一利用可能な電源である、既存の産業オートメーションアプリケーションでの使用が難しくなります。ユーザは、PoEデバイスの電圧を変換するために、更に48V電源アダプタを購入しなければなりません。更なる電源アダプタの追加は、経費、インストールとメンテナンス労力および追加スペースの必要性をより高めることを意味します。

Moxaは、24/48VDC電源入力のPoEデバイスを提供します。これらのデバイスは、自動的にアプリケーションの必要条件(不必要な経費と労力の削減)と一致する最適な電圧に調整します。これらのPoEデバイスは、非常にスペース効率が高く、キャビネットに最適です。そして、補助デバイス用の追加のスペースを必要としません。最も重要なことは、デュアル電源入力の優れたリダンダンシ機能を提供することにより、システム信頼性を改善します。電源入力のうちの1つが障害となった場合、デバイスは、他の入力から電源供給を得て稼動し続けることができます。

PoEデバイス

PoEデバイスには、2つの基本カテゴリーがあります。それは、DC電源を提供する電力給電機器(PSE)と、イーサネットケーブルを通じた電力を受ける受電機器(PD)です。いくつかのデバイスだけがPoE対応である環境では、PoEスプリッタまたはインジェクタが効率的で、コストパフォーマンスに優れた包括的なPoEインフラストラクチャを構築するために用いられます。PoE技術は現在、以下を含む多くのデバイスで使用されています :

  • 交通管制システム : LEDディスプレイボード
  • 電力オートメーション/ユーティリティ機器 : ガス検出器、組込ターミナルコンピュータ、IPスピーカー、カードリーダ、その他
  • 危機な施設監視 : IPカメラ、セキュリティアクセス制御システム、その他
  • ワイヤレスデバイス : ワイヤレスPDA、AP、基地局装置、その他
  • POSデバイス
  • VoIP電話