導入事例

電力

Moxa

Modbus TCPの既存電力監視システムにIEC 61850対応IEDを統合

アプリケーション IEC 61850規格に基づく電力系統の統合
カテゴリー 電力
ロケーション オーストラリア

概要

新規に建設される電力設備は通常、変電所向けに設計されたIEC 61850テクノロジーが採用されています。しかし、既存の電力系統システムでは長寿命のレガシー機器が多く使われており、損傷時や規制要件が生じた場合にのみ交換されます。その結果、電力系統網内ではレガシーテクノロジーと新しいテクノロジーが混在することになります。既存の変電所や電力系統では、オーストラリアのバッテリーマネージメントシステム (BMS) に見られるように、Modbus TCPなどのレガシー通信プロトコルが一般的に使用されています。そのため、IEC 61850で動作する新しいリレーを既存のModbus TCP BMSシステムに統合することは大きな課題となります。

MoxaのMGate 5192シリーズプロトコルゲートウェイは、IEC 61850とModbus TCPをシームレスに統合するソリューションを提供します。IEC 61850 CIDファイルをMGateにインポートすることにより、ユーザーはリレー設定を迅速に取得し、プロトコル変換を設定できます。MGate 5192シリーズのアクティブな読み取り/書き込み機能は、システム全体の接続が完了していない状態でもテストを可能にします。MGateの堅牢な設計とワイド温度範囲は、キャビネットに直射日光が当たる過酷な環境下にも耐え、長期にわたる信頼性の高い動作を保証します。さらに、ゲートウェイのセキュアブート機能と暗号化データへの対応により、情報の安全な変換と伝送が可能となります。

MGate 5192シリーズにより、電力系統事業者は最新の電力系統の高可用性、信頼性、セキュリティを確保できます。このゲートウェイは、新しいIEC 61850テクノロジーを既存のModbus TCPシステムへの統合を効率化し、電力系統の改修プロセスの効率を向上させます。このソリューションは、プロトコル変換を簡素化するだけでなく、最新の電力ユーティリティの堅牢なオペレーションに不可欠なシステムの完全性とセキュリティを維持します。

Modbus TCPの既存電力監視システムにIEC 61850対応IEDを統合 - 構成図

課題・ニーズ

変電所では、SCADAが発電と消費の両方を監視しています。現在ここで使われているレガシーのSCADAとバッテリーマネージメントシステム (BMS) はModbus TCPで動作しています。それに対し、発電所の改修のために新たに導入されるIEDはIEC 61850プロトコルで動作するため、互換性がありません。そこで、この互換性の問題を克服する必要があります。

導入の効果

  • MGateへのリレーCIDファイルの設定とインポートが容易
  • データタグビューではMGateで読み取ったリアルタイム値を表示し、デバイスへの書き込み値のテストが可能で、通信テストが簡単
  • MGateの堅牢な設計とワイド動作範囲により、キャビネットへの直射日光に対する耐性を発揮