海洋・船舶 / OTセキュリティ / 産業用ネットワークソリューション
サイバーレジリエンスのための総合的なスマート海洋ソリューション
デジタル化が進展する世界における海事サイバーセキュリティ課題への対応
海事産業は、革新を原動力として発展しています。効率的な貨物追跡、脱炭素化、およびシームレスな運用の進展が業界を牽引しています。海事産業で急速にデジタル化が進む中、海上の安全を確保するために堅牢なサイバーセキュリティ対策を最優先することの重要性は言うまでもありません。燃料効率、港湾容量、遅延といった課題に対応するための世界的な投資が増加しています。しかしながら、サイバー攻撃の絶え間ない脅威を決して見過ごしてはなりません。
海事におけるサイバー攻撃とは何か?
海事サイバー攻撃とは、海事産業で利用されるデジタルシステムおよびネットワークを標的とした悪意ある攻撃行為を指します。これらの攻撃は、船舶、港湾、ならびに関連する物流・通信システムの技術インフラの脆弱性を突いて侵入・干渉します。攻撃の目的は、運用の妨害、機密情報の窃取、または物理的損害を発生させることです。
海事システムに対するサイバー攻撃は、以下のような深刻な影響をもたらす可能性があります。
- 日常業務の混乱を招き、海運事業者の信用を損なう運用障害
- 安全性およびセキュリティを脅かす重要システムへの不正アクセス
- 財務的損失や機密情報の漏えいを招く
- 誤った意思決定を誘発するデータの改ざん
- システム侵害による船舶または貨物への物理的損害
なぜ海事サイバー攻撃が増大する懸念事項なのか
国際海事機関(IMO)は、サイバーリスクを、情報またはシステムの侵害により運用障害、安全違反、またはセキュリティの脆弱性を引き起こす可能性のある技術資産への潜在的脅威と定義しています。デジタル時代におけるサイバー攻撃の急増は、海事産業に多大なリスクをもたらしています。サイバー攻撃の急増には以下の理由があります。
- デジタル化の進展:海事産業は効率性と接続性向上のためにデジタル技術を急速に導入しており、それに伴いサイバー脆弱性が増大しています。
- 複雑なサプライチェーン:海事運用は多くの相互接続されたシステムと関係者を含むため、サイバー攻撃の侵入口が増加しています。
- 高価値ターゲット:船舶や港湾は高価な貨物や機密情報を扱うことが多く、サイバー犯罪者や国家支援の攻撃者にとって魅力的な標的となっています。
- レガシーシステム:設計段階でサイバーセキュリティが統合されていなかったため、多くの海事システムはサイバー攻撃に対して非常に脆弱な状態にあります。
海事サイバーセキュリティは、海事産業全体を保護するための政策、ベストプラクティス、および技術を包括的に網羅しています。海事産業デジタル化を推進する中で、情報技術(IT)と運用技術(OT)の融合においてバランスの取れたアプローチが不可欠です。OTはハードウェアおよびソフトウェアを通じて産業機器の監視・制御に注力し、一方でITは情報処理技術を指します。
従来のITセキュリティ対策は、OTシステムの特有の要件に対応する専門的なツールと統合される必要があります。進化し続けるサイバー脅威からの包括的な防御を確保するため、海事業界は船舶運航のあらゆる側面を徹底的に評価する必要があります。
データ:海事卓越性を牽引する原動力
サイバーセキュリティは、単に侵入を防ぐだけではありません。デジタル資産やデータの保護、事業継続性の確保、そして外部・内部の脅威への対応力などが含まれます。したがって、船舶システムを物理的攻撃から防御し、支援システムの完全性を保証することが極めて重要です。データ駆動型のイノベーションは、安全管理から効率性に至るまで海事のあらゆる分野を変革しています。データ活用は、以下のような取り組みを推進しています。
- データ処理
-
- 性能最適化
- 予知保全
- 異常検知
- インテリジェント船舶
-
- 包括的なエネルギーおよび燃料排出の監視・管理
- 高度な航路計画と衝突防止
- 遠隔および自動化運航
- 自動化港湾
-
- 待機時間の短縮
- 船舶と港湾間通信の信頼性および速度
- 操船、タグボート、接岸作業の自動化
規制環境の航行:コンプライアンスの重要性
ますます高度に接続される世界において、海事システムのセキュリティ、安全性、信頼性は極めて重要です。海事業界は、新たに台頭するサイバーリスクを軽減し、重要インフラの回復力を確保するために、堅牢なサイバーセキュリティ管理の重要性を深く認識しています。
IMO決議MSC.428(98)、IEC 61162-460、ISO/IEC 27001、ISA/IEC 62443、IEC 60945、およびIACS統一要件(URs)E26およびE27を含む国際規制の遵守は、厳格なサイバーセキュリティ基準を満たすうえで不可欠です。データ駆動型戦略が安全性と運用効率を継続的に向上させる中、認証済みソリューションの導入は、海事ネットワーク全体における安全かつ信頼性の高いデータフローの確立に不可欠です。
例えば、IEC 61162-460は海事通信および航行ネットワークにおける安全かつ信頼性の高いデータ交換を確保する上で極めて重要な役割を担っています。加えて、DNVサイバーセキュリティタイプ承認済みデバイスは、ネットワーク機器が厳格なサイバーセキュリティ保護基準に適合していることを保証し、さらなるセキュリティ層を提供します。これにより、コンプライアンス認証プロセスの簡素化および効率化が促進されます。
MoxaのEDR-G9010およびEDR-8010産業用セキュアルータは、DNVサイバーセキュリティタイプ承認のセキュリティプロファイル2(SP2)およびIEC 61162-460 第3版の認証を取得しており、造船業者およびシステムインテグレーターがIACS UR E26およびE27のコンプライアンスを効率的に推進するとともに、全体的なセキュリティおよび運用信頼性の向上に寄与しています。
Moxaの認証取得済の高性能ソリューションがスマートシップを実現します
海事分野ではITとOTの融合によるデジタル変革が進む中、国際規制の遵守がかつてないほど重要となっています。スマートシップの普及により、データの重要性もさらに高まっています。MoxaはDNV、ABS、LR、NK認証を取得した最先端の海事認定ソリューションを提供しており、OTデータデバイス、海洋IPC、ネットワーキングソリューション、遠隔監視・管理プラットフォームを含む高性能サイバーセキュリティソリューション製品を展開しています。データ収集、保存、転送、処理の各段階においてサイバーセキュリティを確保し、リアルタイムデータのニーズに包括的に対応いたします。当社のソリューションはサプライチェーン全体に恩恵をもたらし、船主、運航者、造船者を問わず、単一船舶から艦隊全体にわたるサイバーリスクを低減します。
- シームレスな海事データ管理
- エンド・ツー・エンドエンドツーエンドのソリューションにより途切れのないデータフローを促進し、海事ネットワーク全体での円滑な通信とアクセスを保証します。
- 包括的サイバーレジリエンス
- IEC 62443準拠のソリューションにより進化するサイバー脅威に対して強固な防御を実現し、法規制の遵守と安全なリアルタイム接続を通じて、船舶がサイバー攻撃から迅速に回復できる体制を確保します。
- 統合OTネットワークソリューション
- Moxaの包括的なネットワーキングソリューションはE27要件を満たし、安全なデータインフラを構築するとともに、船上および陸上でのプロセス可視化をシームレスに実現し、海事環境全体の運用効率と安全性を向上させます。
ナビゲーションからメンテナンスに至る - 船舶のための総合的なソリューション
- ① 自動ゴムタイヤ式ガントリークレーン
- ② 統合航行システム
- ③ スマートシップの遠隔監視および管理
- ④ バラスト水処理システム
- ⑤ 統合自動化システム
- ⑥ 船舶推進制御システム
- ⑦ 自律船舶運航
- ⑧ 信頼性の高い監視バックボーン
自動ゴムタイヤ式ガントリークレーン / ARTGクレーンで港湾の効率を革新
Moxaのネットワーキングソリューションは、2013年の導入以来コンテナ取扱いを革新してきた次世代自動ゴムタイヤ式ガントリー(ARTG)クレーンを支えています。
- これらのクレーン(ARTG)は、以下の点で大幅な改善を実現
-
- 効率性:最適化されたワークフローと自動化により、ダウンタイムを最小限に抑制
- 安全性:高度な自動化により、人的ミスおよび職場の危険を低減
- 続可能性:エネルギー消費の削減が環境に配慮した港湾運営に寄与
- Moxa の信頼性に優れたスイッチによりシームレスなネットワークコネクティビティを保証
-
- 容易なアップグレード:柔軟なアーキテクチャにより将来のシステム拡張を支援
- 一元管理: 効率的な制御でクレーンの性能を最適化
- 利点
-
- 生産性最大化のためのダウンタイム削減
- 作業員/乗組員の安全確保のための安全性向上
- 持続可能な未来に向けた環境配慮型運用
統合航行システム / 確信を持って航行:信頼性の高い統合航法システム
Moxaの海事グレードソリューションは、船舶向けに信頼性が高く規格準拠した統合航法システム(INS)を提供します。
- MSC.252(83)準拠の確保
-
- 冗長化されたINS構成により、国際海事機関(IMO)の厳格な基準を満たすことが可能
- 設置コストの削減:
-
- Moxaのコスト効率に優れたシリアルデバイスサーバーを活用し、既存の航法機器をシームレスに統合可能
- 稼働時間と信頼性の最大化
-
- コンパクトなMC-3201産業用コンピューターは、船舶の限られたスペースに最適です。
- EDS-G512Eスイッチは、Turbo RingおよびTurbo Chain技術による迅速なネットワーク復旧機能を備え、業界最高水準の耐障害性を実現しています。
- 利点
-
- IMO準拠のナビゲーションシステムによる安心の提供
- 迅速な展開とコスト削減を可能にする効率的な設置作業
- 安全かつ効率的な航行を支える揺るぎないネットワーク信頼性
スマートシップの遠隔監視および管理 / リモート監視および管理による船舶性能の最適化
Moxaは、効率的な資産管理と予防保守を実現する次世代スマートシップソリューションを推進しています。
- 活用できる技術
-
- クラウドベースのサービス: どこからでもリアルタイムの洞察を得て、船舶性能を最適化
- リモート監視: 問題が拡大する前に特定・対処し、稼働時間を最大化
- 比類なき信頼性とセキュリティを提供
-
- MC-3201 ファンレス産業用コンピューター:過酷な海洋環境に対応し、信頼性の高い性能を保証
- EDR-G9010 セキュアルーター:暗号化通信などの堅牢なサイバーセキュリティ対策により、データを保護
- 利点
-
- ワンストップショップ:海事業界のニーズに対応した包括的ソリューションにより、業務を効率的に簡素化
- 耐久性とコンプライアンス:Moxaの海洋グレード製品は高耐久性を備え、業界規制を確実に遵守
バラスト水処理システム / バラスト水処理装置(BWTS)のコンプライアンスを確実に実現
Moxaのソリューションは、IMOバラスト水管理条約の課題に対応する造船業者および運航者を強力に支援します。
- 2024年までにD-2基準の遵守を達成
-
- コンパクトかつ堅牢なBWTS統合には、多機能かつ省スペースなコンピューターソリューションが不可欠です。
- Moxaのコンピューター製品群およびioThinxシリーズは、規制遵守に必要な信頼性の高いデータ取得を実現する最適なソリューションです。
- 設置の簡素化と効率の最大化
-
- Moxaのソリューションは設置作業を効率化し、ダウンタイムおよび統合コストを最小限に抑えることが可能
- 効率の向上がBWTSの最適な性能発揮に貢献
- 利点
-
- IMO規則の遵守を確実に達成・維持
- 迅速な展開とコスト削減を可能にする効率的な設置作業
- 最適なBWTS性能のための信頼性の高いデータ取得が可能
統合自動化システム / MoxaのIASソリューションで船舶運用を統合および最適化
Moxaは次世代統合自動化システム(IAS)を支援し、船舶の運航効率を最大化します。
- 集中制御による生産性向上
-
- Moxaのコンパクトコンピューターは、多様な船舶システムからデータをシームレスに収集・処理
- リアルタイム監視により、情報に基づく意思決定に不可欠な洞察を提供
- 自動アラートが適時の介入を促し、安全リスクを未然に防ぐことが可能
- 外洋に対応した信頼性と高性能
-
- Moxaの省電力かつ堅牢なソリューションは、海事環境での信頼性の高い運用を目的に設計
- 多様な接続オプションと複数のLANポートにより、シームレスなデータ伝送を保証
- Turbo Ring技術により迅速なネットワーク復旧を実現し、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能
- 管理の簡素化と安心の提供
-
- MXview One ソフトウェアはシステム管理を効率化し、トラブルシューティングが容易に
- DNV認証デバイスで長期にわたる性能維持と海事規制への完全準拠
- 利点
-
- 最大限の生産性を実現する最適化された船舶運用
- リアルタイム監視と自動アラートによる安全性の強化
- 過酷な環境下でも信頼性の高い性能を発揮し、ダウンタイムを削減
- 効率的な運用を支える簡素化されたシステム管理
船舶推進制御システム / Moxaの海事グレードソリューションで信頼性の高い船舶推進を確保
Moxaは推進制御システム向けの信頼性あるソリューションにより、安全かつ効率的な船舶運航を支援します。
- 無人推進装置の集中制御
-
- 船舶の推進システムを複数の船内拠点からシームレスに管理
- 過酷な海事環境において信頼性の高い通信を実現する、DNV、ABS、LR、NK認証取得の堅牢なイーサネットスイッチ
- 安全性および稼働時間の向上
-
- MPC-3000シリーズパネルコンピューターは、オペレーターに対して明確かつ直感的なシステム監視を提供
- Turbo Ring技術により障害発生時の迅速なネットワーク復旧を可能にし、ダウンタイムを最小限に抑えて推進システムの連続稼働を支援
- 利点
-
- 集中制御による運用効率の最大化を実現
- 信頼性の高い通信とシステム監視によって航行安全を強化
- 堅牢かつ迅速に復旧可能なネットワークによりダウンタイムを最小化
- 主要海事格付け機関の規格遵守を確実に
自律船舶運航 / 自律船運航に不可欠なネットワークソリューション
自律航行船の普及に伴い、統合センサー、連携する重要機器、包括的なセキュリティ対策に基づく堅牢かつ冗長性の高いネットワークと厳格なサイバーセキュリティが、信頼性の高い遠隔運航と安全な航行の継続に不可欠となっています。
- Moxaによる安全な自律運航向けソリューション
-
- ネットワークセキュリティを担うEDR-G9010ファイアウォール
- ネットワーク冗長化を実現するIKS-6726Aラックマウントスイッチ
- シームレスなデータ取得を実現するNPort 5600シリアルデバイスサーバー
- 利点
-
- 信頼性と安全性を備えた自律航行の促進
- 冗長化ネットワークインフラによる運用継続性の確保
- 包括的セキュリティソリューションによるサイバーリスクの軽減
- 専門的コンサルティングとサポートによる規制遵守の効率化
信頼性の高い監視バックボーン / 船舶に搭載された監視カメラ(CCTV)システムによるセキュアなネットワークソリューション
Moxa の海洋認定ソリューションによりセキュアでハイパフォーマンスな CCTV システムを実現します。
- 継続的な監視を実現
-
- 高帯域幅イーサネットスイッチは、低遅延で複数のHDビデオストリームをサポートします。
- PoE/PoE+により電源ケーブル配線などが必要なくなり、手の届きにくい場所へのカメラのイントレーションが簡素化できます。
- 過酷な環境でも確実に動作
-
- DNV、ABS、LR認証スイッチにより振動、塩水噴霧、極端な温度にも耐えます。
- コンパクトなDIN-rail およびラックマウント設計によりスペースが限られた船内スペースにフィットします。
- サイバー脅威からの保護
-
- EDR-G9010セキュアルータは、ファイアウォール、VPN、DMZセグメンテーションを提供し、セキュアなオンボードおよびリモートアクセスを実現します。
- Turbo RingとTurbo Chainによるネットワークレベルの冗長性により、迅速な復旧と最小限のダウンタイムを実現します。
- 利点
-
- 安全性と運航状況の把握に必要な継続的な可視性を実現
- インストレーションの簡素化とメンテナンスの手間を削減
- 今日のデジタル化された船舶に適したレジリエンスとサイバーセキュリティに優れたネットワークを実現