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製品・技術情報

IEC 61850を活用して変電所のインテリジェント化を実現

  • 2016.11.21
IEC 61850-90-4 データモデリング:変電所 SCADA のための統合したネットワーク監視ソリューション

MoxaのPowerTrans PT-7528変電所用イーサネットスイッチは、MMS (Manufacturing Messaging Specification)の完全なサポートを提供します。PT-7528 IEC 61850-90-4スイッチは、変電所のエンジニアに彼らのITデバイスを同じSCADAのIEDまたはMMSをデバイス・ツー・デバイス メッセージング モデルとして使う他のIEC 61850デバイスとして見ることを実現するオプションを提供します。

MMS 対応のITハードウェアにより、変電所のSIやオートメーションエンジニアは、ひとつのSCADA ビューの下でプロセス層情報の右側にオートメーションデバイス ネットワークのすべてのアカウントを提供できます。変電所システムはITデバイス用に個別のNMSソフトウェアのインストレーションや設定に頼る必要性がなくなるので、変電所のオペレータは徹底したオートメーション統合、改善されたマネジメント効率および導入コスト削減の利点を組み合わせて実現できます。

MMSを介したITデバイスの統合は、変電所ネットワークをよりコントロールが可能で柔軟で反応が早いものにできます。管理者は、次のためにMMSを使用します。

  • ひとつのパワーSCADAインタフェースからIED、スイッチ、組込コンピュータ、デバイスサーバおよびプロセスデータの監視およびコントロール
  • ネットワークの輻輳を減少させながら、ITハードウェアの冗長なSNMPシステムを削除
  • イベントトリガー、ポーリングリポート、または両方のためのデバイスの構成
  • 単一のソフトウェアビューでネットワーク階層内の他のデバイスに関連するデバイスを正確に見つける
  • SCADAから直接ITハードウェアの構成およびコントロールを実行
  • CID (Configured IED Description)ファイルによるバッチコンフィギュレーション
変電所コンフィギュレーションウィザード

変電所は特殊な環境であるため、ITのセットアップはいくつかの重要な機能を必要とします。従って、コンフィギュレーションプロセスをできる限り簡素化し合理化することは理にかなっています。即ち、関連するネットワーク機能に対するコンフィギュレーションインタフェースを減らすことで、セットアップとメンテナンスがはるかに効率的になります。Moxaのブラウザベースのコンフィギュレーションウィザードを使用すれば、僅か7ステップでネットワークデバイスを効果的に導入できます。

SCADA仮想化による包括的なコントロールと監視

複数の役割を果たす仮想化アプリケーションプラットフォーム
多機能でハイパフォーマンスなDA-820コンピュータは、多機能なタスクに最適です。これは、変電所におけるリモートコントロールと監視、フロントエンド通信、バックエンドホスティング、テレコントロール、およびビデオ監視を意味します。この複数のタスクを同時にサポートする機能を確認するために、DA-820はVMware ESXi により正常にテストされました。ハイパフォーマンスでフル機能なDA-820コンピュータにVMwareを単にインストールすることで、異なるアプリケーション用の異なるオペレーティングシステム間の切り替えをサポートします。

パワーSCADA PRP/HSRネットワーク管理

ビルトインのPRP/HSRマネジメントミドルウェアは、様々な異なる通信プロトコルを実行する変電所デバイス (例えば、IED、組込コンピュータ、イーサネットスイッチ) の接続を可能とするSNMPおよびMMS の両方のインタフェースをサポートしています。ミドルウェアとパワーSCADAの統合は、変電所 MMSプロトコルを介してパワーSCADAシステムにおけるすべてのデータの使用および読込を容易に実現します。変電所オペレータは、パワーSCADA のビジュアルツールを介してPRP/HSRシステムのすべてのデバイスを管理しやすくし、更にトラブルシューティングが容易となります。それは、すべての単一障害点(single point of failure)をパワーSCADA ダイアグラム上に表示でき、SASまたは他のPRP/HSRアプリケーションをより信頼性が高く安定したものとします。