NPort IA5150-SFP-G2 NEW

NPort® IA5000-G2シリーズは、PLC、センサー、メーター、モーター、ドライブ、バーコードリーダー、オペレーターディスプレイなどの産業用オートメーションに使われているRS-232/422/485シリアルインターフェースデバイスをイーサネット (TCP/IP) ネットワークに接続する、優れたデバイスサーバーです。複数のオペレーションモードをサポートすることで、PCに直接接続されているかのように動作する仮想シリアルポート機能を提供します。特に、セキュアReal COM、セキュアTCPサーバ、セキュアTCPクライアント、セキュアペアコネクションの各モードをサポートしているため、セキュリティが重視されるアプリケーションに最適です。これらのセキュアなオペレーションモードを使用することで、サポートされているプロトコル、認証管理、高度なデータ暗号化などが利用可能になります。堅牢な金属製筐体とネジ留め式コネクターを採用し、完全なサージ保護機能を備えています。NPort® IA5000-G2デバイスサーバーはユーザーフレンドリーでとても使いやすく、シンプルで信頼性の高いシリアル - イーサネットソリューションを実現します。

堅牢設計×IEC 62443-4-2準拠のシリアル - イーサネットソリューション

産業用の過酷な環境向けに設計されたNPort IA5000-G2シリーズデバイスサーバーは、ミッションクリティカルなアプリケーション用に強化されたシリアルコネクティビティソリューションです。過酷な条件下でも高い信頼性を提供し、幅広い認証によって、その実績が証明されています。セキュリティ強化設計はIEC 62443-4-2 SL2 (Security Level 2) に準拠し、セキュアブートによりデータの一貫性 (整合性) とネットワークに接続されているすべてのOT資産を把握し、その状態や通信状況を可視化します。

カスケーディングイーサネットポートにより配線作業が容易

NPort® IA5000-G2シリーズデバイスサーバーは、イーサネットスイッチポートとして使用することができる2つのイーサネットポートを搭載しています。１つのポートは、ネットワークまたはサーバーに直接接続され、もう一方のポートは別のNPort IAデバイスサーバーや他のイーサネットデバイスに接続できます。このデュアルイーサネットポートにより、各デバイスを個別のイーサネットスイッチに接続する必要がなくなるため、配線コストを削減できます。

イーサネット通信のための光ファイバーの提供

NPort® IA5000-G2シリーズには、マルチモードモデルで最大4 km、シングルモードモデルで最大40 kmの長距離伝送をサポートできる100BaseFXファイバーモデルが用意されています。また、100BaseTXカッパーポートが内蔵されており、設定がこれまでになく容易になります。シリーズ内には、イーサネットポートの選択肢の柔軟性を高めるため、SFPモジュールに対応しているモデルもあります。

光ファイバーは、カッパーケーブルと違い電磁ノイズや干渉に影響されないため、産業アプリケーションに最適です。特に、高圧で動作する機器や装置が多く使われている産業環境では、スパークや高いグランドループ電圧が発生するため、カッパーケーブルを使用するとデバイスの電子回路に損傷を引き起こす可能性があります。そこで、光ファイバーが最適な絶縁保護を提供します。また、火花の危険性がないため、危険環境では銅線よりも安全です。

ワンクリックでログを収集して、トラブルシューティングを容易にする

システムエラーが発生した場合、ユーザーは、メンテナンス段階においてサポートへの依頼が必要になる場合があります。この場合、まずデバイスベンダーは不具合の情報を詳細に聞き出し、テクニカルサポートチームと協議して原因を特定する必要があるため、解決には時間がかかります。NPort® IA5000-G2はデータのログ記録を可能にするワンクリックログ収集機能を備えているので、システムのトラブルシューティングに必要なすべてのデータを迅速にテクニカルサポートチームに提供することができます。

非標準ボーレートのサポート

MoxaのUART ICに基づいた、シリアルデバイスのボーレートを自動的に検知し、設定を自動で合わせる機能により、非標準のボーレートを使用することが可能です。例えば、特定の特殊なアプリケーションでは、500 kbpsのボーレートが必要になる場合がありますが、多くのデバイスサーバーは460.8 kbpsのボーレートしかサポートできず、これにより誤差率が7.84%に達します。シリアル通信で許容される誤差の範囲はわずか3%です。NPort IA5000-G2を使用すれば、ボーレートをより正確に設定し、シリアルデータを491.5 kbpsの速度で送信できます。これにより誤差率は1.7%に抑えられ、シリアルデータの許容範囲内に収まります。

※出展元：「NPort IA5000-G2 Series User Manual」

リレイ出力による警告とメールアラート

内蔵されたリレイ出力は、ネットワークのダウン時、電源障害、DCD/DSRシリアル信号の変化などをアドミニストレーターに警告するために使用できます。また、異常を検知した場合には、メールアラートを送ることもできます。これらの機能は、メンテナンスエンジニアが緊急事態に迅速に対応できる貴重なツールです。

電力サージからシリアル、イーサネット、電源を保護

Moxaの先進的なサージ耐性ソリューションは、NPort® IA5000-G2シリーズのシリアル、電源、イーサネットラインに適用され、IEC 61000-4-5規格に準拠していることが試験により証明されています。このサージ保護により、石油、ガス、電力自動化アプリケーションなどに使用されるデバイスを危険な電圧スパイクから保護し、電気的干渉にも耐える堅牢なシリアル - イーサネットソリューションを可能にします。

産業グレードの認証

産業環境における安全で信頼性の高いオペレーションを保証するため、NPort® IA5000-G2デバイスサーバーは、メカニカルに関する保護等級IP30、産業用制御機器のためのUL 62368-1安全認証を含む、各種産業認証を取得しています。さらに、危険区域での使用を想定したATEX、Class I Division 2、およびIECExへの適合についても認証取得手続きが進行中です。