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製品・技術情報

初歩のZigBee

  • 2010.05.13

第4章 : 主な用途

近距離通信、低消費電力(電池等を利用)、低速度、小さなデータサイズ、低価格等が特徴ですが、以下に用途の概要を示します。
現在、期待・検討されている用途の詳細は、最後の方で更に説明します。

家電
家電

家庭内にある機器の全てが考えられますので、ホームオートメーション(HAN : Home Area Network)、AV(Audio Visual : 音響・映像)機器、リモートコントロールが対象となります。具体的には、照明器具一点一点のON/OFFおよび明るさの調整、エアコン、テレビ、ビデオ装置、ステレオ等のリモートコントロールがあります。また、窓やカーテンの開閉のリモートコントロールもあります。これらのリモートコントロールは、機器の目の前で行うだけでなく電話やインターネット経由で外部から行うことも可能になります。また同時に、現在の状態確認も可能です。

防犯、防災センサ
防犯、防災センサ

防犯という切り口から言えば、大きくはビルの防犯管理、具体的には火災報知機の異常検知、通常近づかない場所への人の検知センサ、それらの人に対する警報等が挙げられます。異常が発見された場合には、警報スイッチを入れて連絡が必要な部署への警報発令も挙げられます。また、窓開閉センサを利用して状態を把握することで、窓の閉め忘れ等への対策を取ることができます。

省エネ系センサ
省エネ系センサ

最近多くの報道がなされるようになってきている電力量計やガスメーターの自動検針化(スマートメーター)があり、人件費削減につながります。それだけでなく、これは、リアルタイムで測定が行えますので、将来のスマートグリッド化に関連し、電力を使う側と供給する側のバランスの取れた制御を行うのにも利用が可能です。これまでの発電は、水力、火力、原子力がほとんどで、自然現象の影響により短い時間内で大きく変化することはなく、安定な供給が可能でしたが、これにCO2を発生しない太陽光、風力等の変動の大きい発電が加わりますので、システム全体の需給バランスをうまく取るために利用されるようになります。

産業用用途
産業用用途

産業用でケーブル配線が困難な場所におけるエネルギー管理、製造管理、環境制御が挙げられます。産業用では特に信頼性が重要になりますが、ZigBeeの通信はメッシュ(網の目通信)の形態が取れますので、ある経路が通信不能になっても自動的に代替え経路を探して通信が可能になり信頼性を高くできます。

医療、健康
医療、健康

病院での体温、心拍数、発汗量、心電図、筋電、血圧、血流、血糖値、体重測定等のリアルタイムで連続したデータの収集をケーブル接続なしで行うことが可能になりますので患者の負担が減り、更にこれを拡張すれば家庭で行うことも可能になります。またナースコール等もコールの内容や緊急度を含めて、ベッドから離れていても「呼び出し器」を手元に置いて扱うことが可能になります。